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パチンコの平和がPGMにTOB

2011/10/28 00:00

パチンコ・バチスロ機の製造販売を主業務とする平和は、PGMホールディングスの株式等に対する公開買付(TOB)を決め、PGMもこれに賛同する意向を明らかにした。買付金額は1株5万2000円、総額約649億円(約125万株相当)を予定しており、買付期間は10月27~11月28日までの1ヶ月間。平和はPGMを連結子会社にしたいことから、買付株式の下限は所有割合の50・1%(62万5243株)を目指す方針だ。

PGMは国内127コースを運営しており、アコーディア・ゴルフと並ぶ二大ゴルフ場運営会社。PGMホールディングスの氏家顕太郎社長は、「短期的な投資回収を目的としない事業会社が安定大株主になることで、長期的な視点での事業運営が可能になります。新規で優良、強力な資本が参入することは、ゴルフ業界全体としても歓迎すべき事象」と賛意を表わしている。

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平和がPGMの買収に積極的な背景には、パチンコ産業の長期的な縮小もある。同市場は1995年、30兆9020億円(貸玉料)を記録。旅行等を含めた余暇市場全体の18・2%を単独で占める最大産業だったが、昨年は19兆3800億円(前年比8・0%減)で、遊技場数も15年連続減少している。安定的な成長が見込める新事業の確立は焦眉の急で、ゴルフを通じて総合レジャー企業へ脱皮する狙いもあった。

PGMは今後、異業種(パチンコ)との連動でゴルフ場ビジネスに「創意工夫を加える」一方、「資金調達の側面から、当社によるゴルフ場の追加買収など成長への支援が期待できる」と期待を込める。ライバルのアコーディアは137コースの運営で、双方ともゴルフ場買収は一段落の印象だったが、仮に今回のTOBが実現すれば、PGMはさらなる買収でチェーンメリットを追求する可能性もある。

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