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2019年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:05/30〜06/02 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)

悪夢の交通事故から1年 バド・コーリーのニクラスへの感謝

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(31日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

ちょうど1年前の「ザ・メモリアルトーナメント」。バド・コーリーは大会2日目の夜に、予選落ちという結果以上の悪夢を見た。コースのあるオハイオ州ダブリンで自身を含め4人が乗っていた自動車が交通事故に巻き込まれ、故障で4カ月の戦線離脱を強いられた。

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コーリーの頭にはいまも当時の鮮明な記憶がない。事故の後、警察との検証の結果、車は突然走路から外れ、排水溝にぶつかって宙を回り、木に激突して大破した。コーリーは左足のほか、ろっ骨を6本骨折した影響で、肺も損傷する大けがを負った。呼吸することすら大変になり、事故の2日後に手術に臨んだ。

「生きてきて、もっとも困難な夜のひとつだった」と親友のジャスティン・トーマスが振り返る。当のコーリーは、事故の状況からいえばもっと重症になっていた可能性もあったというが、再びゴルフをできるかは不透明だった。

そんな不安ばかりを抱えていたオハイオ州内の病院に入院していた際、お見舞いに来てくれたのは大会をホストするジャック・ニクラスとバーバラ夫人だった。コーリーはその後、拠点のフロリダ州で回復につとめた。事故のあと、初めてボールを打ったときにそばにいてくれたのも主治医とニクラスだったという。

「本当に素晴らしいサポートをしてくださった」と感謝の思いを噛みしめるコーリー。体の中には補強用のプレートが4つ埋め込まれている。「人生でもっとも恐怖を感じた時間だった。たくさんのことを学んだ。間違いなく僕を良い方向に変えてくれた。去年の出来事を考えれば、いまゴルフを、大好きなことをできていることが幸運でしかたない」

今大会にいたっては、ニクラスから推薦出場のチャンスまでもらった。2日目を終え、首位に2打差の通算7アンダー5位タイで折り返し。まずここまでは、恩を結果で報いている。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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