炭酸泉で金メダリストと鉢合わせ?片山晋呉、開幕前日は軽めの調整
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/11〜08/14 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル・リオデジャネイロ)
リオ五輪開会式で旗手を務めたゴルファーたち
リオデジャネイロ五輪開幕を告げる開会式の選手入場で、その国を代表する旗手を務めたゴルファーが2人いる。バングラデシュのシディクール・ラーマンと、パラグアイのフリエタ・グラナダだ。
今大会に7人の選手団を送っているバングラデシュは、1984年の初参加以来、今大会で9度目の五輪出場。だが、これまでに1つのメダルも獲得したことがない。
<< 下に続く >>
そんな中、同国で初めてプロゴルファーとなったラーマンへの期待は大きい。ラーマンによると、バングラデシュで最も人気のスポーツはクリケット。ゴルフはそれに次ぐ人気があるという。
実際にはサッカーやホッケーも多くの若者を惹き付けているが、2010年にバングラデシュ人として初めてアジアンツアーを制したラーマンの影響で、近年では急速にゴルフの露出が増えているという。
「僕たちの国では、自分が初めてストレートで五輪出場を決めた選手だった。他の選手はワイルドカードなどで入ったので、とても敬意を表してくれた」と、旗手の役目を託された。
「とても誇らしかったし、素晴らしい栄誉だった。国旗を託されて入場行進をするのは、特別な感覚だった」とラーマンは胸を張った。
バングラデシュ国内には15のゴルフコースがあり、すべて政府が所有しているという。そのため、プレーフィもそこまで高価でないことが、ゴルフの人気拡大にも好影響を与えているそうだ。
また、パラグアイの旗手を務めたグラナダは、LPGAのルーキーイヤーとなった2006年に、女子の試合としては初めて1万ドルの優勝賞金が懸けられた「ADTチャンピオンシップ」を制して一躍脚光を浴びた選手。
2004年のアテネ大会でサッカー代表が銀メダルを獲得したのが、パラグアイにとって唯一のメダルだけに、“持っている”グラナダがパラグアイ悲願の金メダルを引き寄せてくれればというところか。
「(旗手を務めた開会式は)他に比べようのない経験だった。ゴルファーにとって、これだけ大きな舞台はかつて経験したことがない。一生、あの時のことは忘れない」。
「もし、金メダルを獲れれば、それはとても大きなこと。それ以上のことはない」とオリンピックへの思いを語った。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka