石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2015年 チューリッヒクラシック
期間:04/23〜04/26 場所:TPCルイジアナ(ルイジアナ州)
石川遼 1W復調で取り戻した自信
62位という成績は決して手放しで喜べるものではない。「正直、かなり悔しい」と石川遼も言う。それでも、ニューオーリンズにあるTPCルイジアナで開催された「チューリッヒクラシック」は、石川にとって大きな進歩を感じる一週間になったという。
優勝したジャスティン・ローズは通算22アンダー。一方の石川は通算7アンダー。その差は15ストロークと大きいが、バーディ数で比較するとローズの25個に対して、石川は22個でフィールド10位。バーディは獲れている。その要因は、ここ数週間は不振が続いていた1Wの復調が大だ。
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「1Wはアメリカに来て、一番差を感じた部分だった。日本では“飛ぶ人は曲がってもいい”みたいなのがあったけど、こっちは自分より飛ぶのに曲がらない人がゴロゴロいる。そこはショックを受けたけど、今週の出来なら胸を張れる」。
その一方で今週、ロングアイアンやアプローチ、バンカーショットにパターなどでは苦戦した。それは本人も自覚している。練習あるのみ――。「でも、1Wが良くなるだけで、これだけ明るくなるのも不思議だなと思った(笑)。これをどのコースに行ってもやりたい」。石川のゴルフを語る上で、どれだけ1Wの存在が重要かが伝わってくる。
1Wを使うのは、1ラウンドで多くて14回ほど。その一方でパターは軽く倍の30回近くは使う。パターやショートゲームに重きを置くのがゴルフの基本という考え方には同意できるが、精神衛生上、もしくはルーティンやリズムとして、1Wから組み立てるという石川の方法論もありだろう。
「次のステップに進めるし、来週からの練習もすごく濃い内容のものにできるんじゃないかと思う。可能性は感じましたね」と話す石川。1週間のオフを挟んで、次戦は初出場となる「ザ・プレーヤーズ選手権」へと挑む。「すごく難しいコースになったときにこの1Wは生きてくる」。待ち受けるTPCソーグラスは、そんな腕試しに適した難コースの1つだ。(ルイジアナ州ニューオーリンズ/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka