ストリールマンが7連続バーディで逆転勝利
2014年 トラベラーズ選手権
期間:06/19〜06/22 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)
米ツアー3年目のベ・サンムン「日本は優しかった」
2011年に日本ツアーで3勝を果たして賞金王に輝いたベ・サンムン(韓国)が、今季苦しんでいる。コネチカット州で開催された「トラベラーズ選手権」も、14位で迎えた最終日にスコアを伸ばせず、通算8アンダーの24位タイで終了。今季は17試合に出場し、トップ10入りを1度も果たせていない。
「このコース(TPCリバーハイランズ)も難しい、PGAツアーの設定はどこも難しいです。でも、この環境で続けることで確実にレベルアップしていると思います。調子の良い悪いではなく、いろんなコースで戦うので、どんな状況にも適応していくことが大事だと思います。4日間戦いを続けていく中でチャンスがあれば優勝もできると思っているので」
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12年からは米ツアーに参戦し、昨年の「HP バイロンネルソン選手権」でツアー初優勝を果たした。優勝争いこそ遠ざかっているが、地元韓国や日本で戦っていた頃よりもゴルフが上手くなっていることを自覚しているという。「日本は優しかったですね。易しかったじゃないですよ(笑)」と、一度覚えた日本語を今もしっかりと使いこなす。
もちろん米ツアー参戦1年目から、英語での会話も問題なかった。それでも「コースのメンテナンス、それからみんな親切で、環境が良かった。なによりも食事面で困ったこともない」と日本ツアー時代の思い出を日本語で語り、「こっちの生活はまだ慣れないんですよ」と、ゴルフの充実感だけでは厳しい3年目の米ツアー生活を明かした。
「食事って慣れますかね?たぶん慣れとかじゃなくて、根本的な問題」。キムチを代表とする辛いものが食の基本にある韓国人のベには、米国の甘めのバーベキューソース、甘いパンなどがいつになっても口に合わないらしい。
日本語を使って話すうち、「また日本に行きたいですね。あ、でも前回は楽しくなかったんだ」と、昨年の国内最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出場し15位に終わったことを思い出した。
「日本ではまた若い選手たちが頑張っているのですよね。あまり交流がないので。これから米ツアーを挑戦したいという選手もいると思うので、いろいろ相談に乗ってあげたいですね」。21日に28歳になったばかり。日本→米国と順調にステップを上がっている先輩として、日本ツアーの後輩たちを気にかけていた。(コネチカット州ハートフォード/本橋英治)