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前日失格のD.A.ポインツがプレーを続行した理由

2014/02/09 12:52


カリフォルニア州モントレーで行われている「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」の2日目(金)終了後、メディアセンターで原稿を書いていると、PGAツアー担当者が速報としてニュースを伝えてきた。

D.A.ポインツが失格になった。ラウンド中に練習器具を使ったことによるルール14-3(人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用)の違反」。

PGAツアーの説明によれば、18番ティの待ち時間に、ポインツはスポンジボールを脇に挟んで練習スイングを行ったという。それを見たファンが競技委員に報告し、既にその日のラウンドを終えてコースを後にしていたポインツの失格が決定した。

その後、米メディアのインタビューに応えたポインツは「僕らはティグラウンドに立っていた。とても寒くて、雨も降っていた。体をほぐそうと思って、バッグからスポンジボールを取り出して、練習スイングをしたんだ。それは“異常な携帯品”で本来キャディバッグに入れていてはいけないものだった」。

今大会の歴代チャンピオン(2011年)でもあるポインツが、この基本的なルールを知らなかったのか? という疑問は残るが、懸念はもう1つあった。この大会はプロとアマがチームを組んで戦うフォーマット。ポインツは個人戦では失格となったが、チーム戦を続ける選択肢は残されていたのだ。金曜の夜、ツアー側はポインツが来なかった場合を想定して、代替プロの準備を進めていた。

迎えた土曜日の朝8時11分。肌寒いスパイグラスヒルGCの10番ティにポインツは立っていた。チームメイトのコンドリーザ・ライス元国務長官と18ホールプレーして、3日間合計のチームスコアは通算1オーバー。最終日に進出できる上位25チームには遠く及ばなかったが、この18ホールには彼なりのメッセージが込められていた。

ライス氏は言う。「(彼がプレーしてくれたことは)私にとって大きな意味がありました。彼はそうする必要はなかったのに。たぶん私は他の人よりもずっと、旅を続けていること、早く家に帰ることの意味が分かっていると思うけど、彼は本当に素晴らしかった」。

ポインツのコメントもまた秀逸だった。「スパイグラスを18ホール回る機会はめったにない。ましてライス元国務長官と一緒だなんて。彼女はとても優しく、温かみのある人で、ゴルフが好きで、ゴルフが上手くなりたいという情熱を持っている。それに、この大会に出場するということは、自分のプレーや試合の成績だけではなく、アマチュアと一緒にプレーをして、その人たちが楽しい時間を過ごせるようにする、ということも含まれているからね」。(カリフォルニア州モントレー/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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