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米国男子WGC HSBCチャンピオンズの最新ゴルフニュースをお届け

2013年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/31〜11/03 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)

キャディが書く、もう1枚のスコアカード

米ツアーが誇る「ショットリンク」というサービスをご存じだろうか? PGATOUR.COMの公式ウェブサイトや、メディアセンターからそのサービスにアクセスすると、リアルタイムに全選手の全打球を確認できる。1打目は飛距離245ヤードで右のラフ、2打目はグリーンオーバーしたファーストカットでカップまで8ヤード・・・、といった具合だ。

米国内で開催されている試合では、セカンド地点の脇や、グリーン奧のタワーの中に常に測定器を持ったスタッフが待機して、打球位置を計測しては即座にシステムへと送信している。選手のラウンドについての取材中でも、「今のドライバーの飛距離は何ヤード?」と聞けば、その場でこっそり教えてくれる。記者の僕にとっても重宝なサービスだ。

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お察しの通り、このサービスを運営するには多くの人と機材、そして運用経験が要求される。今週、中国・上海で開催されている「WGC HSBCチャンピオンズ」でショットリンクが提供されていないことは、ある意味仕方のないことだろう。

昨日はメディアセンター内にある、普段はパット数やフェアウェイキープなどが表示されるデータ端末に、“スコア”しか記載されていなかった。だが、今日見てみるとスタッツがきっちりと入っているではないか。しかも、この日ホールアウトした選手の中には、2日目のスタッツまできっちりと入っている人がいる。

この種明かしは、キャディさんに聞いて合点がいった。今週は、選手のスコアカードとは別に、キャディがフェアウェイキープ、パット数、バンカーの有無、特定ホールの飛距離といったスコアカードを記入して、ご丁寧にキャディと選手のサインまでもらってアテストで提出する、という仕組みになっているというのだ。

この大会では過去にも同じような仕組みが採用されていたというが、初めてのキャディや初めてのスタッフで戸惑いもあったため、初日の更新は遅くなってしまったのだろう。川村昌弘のキャディを務める伊能恵子さんも、初日に飛距離を確認し忘れたという。

「本当はコース脇に何ヤードって書かれた印があるので、それを見て書いていくのですが忘れていて・・・。たまたま2回とも同組の選手とほぼ同じ飛距離だったので、それを聞いて書きました」。キャディさんにとっては、仕事が増えていつもより大変なことは間違いない。ありがたく取材に使わせていただいています!(中国・上海/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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