フェードボールが“栄光への架け橋” カスミの難関18番で金メダルをつかめ/進藤キャディ解説
2021年 東京五輪
期間:07/29〜08/01 場所:霞ヶ関CC(埼玉)
開幕前は2カ月間ノープレー 霞ヶ関CCが世界へお披露目
◇東京五輪 事前情報(28日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇男子7447yd(パー71)
東京五輪ゴルフ競技の舞台となる霞ヶ関カンツリー倶楽部東コースは、オリンピックに向けてその準備を整えてきた。いよいよ開幕を迎える今週、IGF(国際ゴルフ連盟)でコースセッティングを担当するデイビッド・ガーランド氏と、ケリー・ハイ氏は「コースコンディションに関しては文句の言いようがありません。とにかく素晴らしいです」と、その仕上がりを絶賛した。
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ゴルフ競技の舞台に決定してから、IGFが求めるオリンピックスタンダードを満たすために、霞ヶ関はさまざまな対応を行ってきた。西コースの18番ホールのグリーン手前に横幅60yd、縦幅40ydの打席を設けて、300yd超の臨時練習場を設置したのもその1つ。
コースは、今年4月以降は組数を絞って土日のみプレー可能とし、6月に入ってからの2カ月間は完全クローズしてメンテナンスに専念した。フェアウェイはディボット1つなく綺麗な絨毯を敷いたようで、75mmに刈られたラフは“通常の優に2倍”という肥料をまいて、強く密集した芝を作り上げた。
グリーンの速さはスティンプメーターで11.6フィート。男子に続き、女子の大会が行われるため極端に速くはないが、グリーンには大きなアンジュレーションがあり「チャレンジしがいのあるホールロケーションを切れるスピードになっています」という。
ここ霞ヶ関CCでは、これまで「日本オープン」(1933、56、95、2006年)、「日本女子オープン」(1999年)、さらに「カナダカップ(現ワールドカップ)」(1957年)、「アジアアマチュア選手権」(2010年)といったビッグイベントを開催してきた。近年では「日本ジュニア」の舞台として、ジュニアゴルファーの登竜門的な役割も担っている。
「日本のゴルフの質の高さを披露できることでしょう。選手たちのスキルを最大限発揮できるように、タフでチャレンジングであると同時に面白いコースセッティングを行っています。男女ともにゴルフを試す絶好のセッティングです」と、両セッティング担当はこれから始まる2週間に期待を寄せた。(埼玉県川越市/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka