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2017年 KPMG女子PGA選手権
期間:06/29〜07/02 場所:オリンピックフィールズCC(イリノイ州)

野村敏京 トレーニング始めました

◇海外女子メジャー第2戦◇KPMG女子PGA選手権 最終日(2日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇6588yd(パー71)

今年4月に米ツアー3勝目を挙げて活躍を続ける野村敏京。メジャー第2戦「KPMG女子PGA選手権」は、優勝争いはできなかったものの、5人が出場した日本勢では宮里藍と並んで最高位。2015年の「全英リコー女子オープン」を最後に、この2年間1度も予選落ちがない。トップ選手に見劣りしない安定感だ。ただし、彼女のキャリアはとてもまだピークに達していないと思わせられる。

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野村はこの春、悩みの腰痛を解消するため、宮里美香に帯同する工藤健正トレーナーに体のケアを依頼した。状態は日増しによくなり、その流れで日々のトレーニングについても指導を仰ぐことになった。一緒にジムに入ったのは、先月の「マイヤーLPGAクラシック」。わずか2週前のことである。

野村がトレーナーの継続的な教えを本格的に受けるのは初めてで、これまではYouTubeなどの動画をはじめ、インターネットで情報を収集していたという。リディア・コー(ニュージーランド)らも受け持つ工藤トレーナーは、野村の肉体について「リディアらと同じようにすごく、しなやかに動く。筋肉が引き締まっていながら軟らかくもなる」と評す。

一方で「トレーニングについても、食事管理についても知識がほとんどなかった。考え方に偏りがないのは、ありがたいですが…」と苦笑いする。

野村はいま、ウェイト器具を使わない、自重(自分の体重)によるトレーニングメニューを学んでいる最中。ツアーを転戦していると、宿泊ホテルのジムによって備えられている器具の有無に違いがあり、長期的な体作りが難しい。トレーナーも毎日帯同できるわけではない。たとえ一人でも体を鍛えられるルーティンづくりの真っただ中だ。

「どんな鍛え方でも目的がはっきりしていなければ、逆効果になることもあります。まずは考え方から積み上げていく。彼女の場合はこれからベースを作るんです。まだ下ごしらえの時期」。同トレーナーがそう言う状態で、野村は昨年「リオデジャネイロ五輪」で日の丸を背負うまでになった…。

まだスタートしたばかりの新しい日常に、手ごたえを得ているのは本人に他ならない。「効果、ありますよ。体のケアも、トレーニングもやってもらってから本当に腰が良くなった。バランスが良くなって、脂肪も落ちた。ハハハハハ!ああ、うれしい! お尻の周りをもっと大きくしたいんですよね。まだ始めたばっかりなので…まずは3カ月、様子を見て。3カ月たったら、もっと大きくなればいいですね!」。24歳は発展途上。伸びしろはたっぷりある。(イリノイ州オリンピアフィールズ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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