12番でホールインワンを決めたマシューは、同組のクリーマーらとハイタッチ

あまりに話題が多いというのも困りものである。「全英リコー女子オープン」の2日目に、首位タイに浮上したカトリーナ・マシュー（スコットランド）は、この日のバックナインはホールインワンを含む2イーグルと4バーディ、1ボギーの「30（パー37）」で回り、ロイヤルリザム＆セントアンズGCで行われた過去の男子も含めた全大会でのバックナイン最小スコアを更新した。

11番パー5で1.8mを沈めてイーグルを奪うと、続く12番では152ヤードを8Iで直接カップイン。2連続イーグルは初めてだと本人も驚いた。

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過去の全英では（メジャー昇格前も含め）、トップ10入りが3回。スコットランドで生まれ育っただけあってリンクスコースを得意としており、1993年にロイヤルリザムで開催された英国女子アマを制した他、ジュニア時代から数々のタイトルを獲得している。

8月25日で40歳になるマシューにとって、今大会は今季3試合目。というのも、3月に行われた「HSBC女子チャンピオンズ」に出場した後、第2子の出産に備えて試合を休み、先週の「エビアンマスターズ」が、出産後の復帰初戦となった。

子供を産んだ5週間後に練習を始め、10週間後の今週はメジャー大会で優勝争いをしているというスーパーウーマンぶり。それでも、「今回の方が出産は楽だったので、もっと早く復帰できたと思う」と、さらりと言ってのける。

ちなみに、復帰戦となった先週の「エビアンマスターズ」では、宿泊先のホテルが火災に見舞われた。眠りにつこうとしていた22時30分過ぎに異変に気付いたマシューがドアを開けると、目の前に炎と煙が迫っていたという。キャディを務める旦那と共に幸運にも怪我なく逃げられたというが、その週はクリスティ・カーにラコステのウェアを提供して貰うなどして乗り切ったという。

今日のウェアは、部屋に残した荷物の中で唯一燃え残ったものだと笑ったマシュー。そんな修羅場を潜り抜けて来たマシューにとっては、リンクスに吹く風などは心地よいそよ風程度にしか感じないのかも知れない。（編集部：今岡涼太）