鈴木愛が逃げ切りで今季2勝目 2位の葭葉ルミに4差
2018年 スタジオアリス女子オープン
期間:04/06〜04/08 場所:花屋敷GCよかわコース(兵庫)
賞金女王・鈴木愛がインスタグラムを使わない理由
◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 最終日(8日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6332yd(パー72)
ある大会の練習ラウンドだ。仲のいい選手たちがスマートフォン片手にパチリと記念撮影。そのまま写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿されると、フォロワーでもあるファンの「いいね!」が続く。
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同アプリの国内ユーザー数は2000万人にのぼり、その人気はゴルフ界にも浸透。国内男子ツアーを管轄する日本ゴルフツアー機構(JGTO)はオフィシャルアカウントを開設しており、これまでに1000以上の写真や動画を投稿している。2度の賞金女王に輝いた日韓で人気のイ・ボミ(韓国)のフォロワーは17万4000人。投稿すれば数時間で1万以上の「いいね!」がつく。
ただ、国内女子ツアーで最も注目度が高いはずの賞金女王・鈴木愛はインスタグラムのアカウントを持たない。本人に理由を聞いてみると「インスタグラムをやる時間があるなら練習したいし、それに早く寝たい」と明かしてくれた。大会期間中は最後の一人になるまで練習しているだけに納得。加えて2年前にフェイスブックを使っていたものの、乗っ取られて悪用されたことも後ろ向きになっている理由のようだ。
「ネットにはいいことも悪いことも書かれて見てしまう。悪いことを見る必要もないですし」。試合の結果によっては心無いファンから厳しい言葉が直接浴びせられる。メンタル面が重要視される競技だけにプレーに悪影響を及ぼすこともありえる。
昨年の賞金ランク7位の川岸史果もインスタグラムから距離をとる一人。「ツイッターとかもみんなにやってほしいと言われますが、面倒というか。やるならちゃんとやらないといけないし。やったことありませんよ。他人の写真にちょこっと出る感じ」と笑った。
インスタグラム、ツイッター、フェイスブックと、SNSはファンにとって選手のプライベートを知ることができる貴重な手段。ただ、その付き合い方は十人十色のようだ。(兵庫県三木市/玉木充)
玉木充(たまきみつる) プロフィール
1980年大阪生まれ。スポーツ紙で野球、サッカー、大相撲、ボクシングなどを取材し、2017年GDO入社。主に国内女子ツアーを担当。得意クラブはパター。コースで動物を見つけるのが楽しみ。