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一週間で7300食 難コースの美味しいレストランのおもてなし

2018/04/03 07:34

「ヤマハレディースオープン」が開催された葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)。クラブハウス2階にあるレストランで働く料理人たちは大会期間中、毎朝4時から仕事を始めたという。第1組の選手たちがスタート前に朝食を取れるよう午前5時にはオープンしていた。

「料理人にとって一番大事なのは、気遣いなんです」と語るのは、シェフ歴33年の総料理長・入江真史(いりえ・しんじ)さん(55)だ。朝の仕事を終えると休む間もなく、昼食の準備にかかる。午前組のホールアウト、午後組のスタートに合わせてだ。「(午後組は)コースも難しいし、試合前にこれを食べて頑張るぞって。(午前組には)緊張感のあるラウンドを終えてホッと一息つける瞬間になってくれていたら」という。

ゴルフ場をランキング化した雑誌「週刊ダイヤモンド」の料理部門で全国1位になるなど、かねて食事に定評のある同コースのビュッフェスタイルは選手から好評だ。勝みなみによれば「何を食べても、すべて美味しかった」。

日替わりメニューは豊富。『肉じゃが』『麻婆豆腐』『豚バラの軟骨煮込み』『小海老の湯葉巻き』などなど。揚げたての天ぷらも並ぶ。同じくヤハマ系列の高級旅館「葛城北の丸」(同市)の料理人らも加わり、約10人で腕を振るう。大会期間中の1週間は、通常の5倍以上の約7300食を作った。

特に好評だったのは、2つ。今年1月に「流行っているから、ほかに負けないぞ」とメニュー化したフレンチトーストと、「スポーツ選手だけれど、女性だから甘いものも欠かさず」とメニューに加えたベルギーワッフル。フレンチトーストは東京都内の老舗ホテルに通って味を勉強し、入江さんは「最近の自信作」とほほ笑む。

新しいメニューだけではなく、30年前からあるタイカレーも人気を集める。ヤマハがタイに合弁会社を持っていた関係で、「凄腕」と言われていた当時20代のシェフを同国から招へい。作り方を教わった。入江さんは「日本では当時、香辛料の馴染みが全然なかった。でもかなり本格的なものだったと思う」。

そのシェフはその後、世界各国の高級ホテル「マンダリンオリエンタル」で腕を振るい、現在は母国で1日1組限定の高級料理店を営んでいるという。「日本でかなり早くタイカレーをメニューに入れたはず」というのがちょっとした自慢だ。

今年は、初日の最終組のホールアウトが日没間際の午後6時16分まで遅れた。風の影響でスコアを落とした選手たちが食事をするかもしれないと、閉店時間を延ばしてレストランを開けた。結局、誰も訪れることはなかったが、入江さんは「選手たちがおいしそうな顔をしてくれるのがうれしいですからね」と満足気だった。(編集部・林洋平)

林洋平(はやしようへい) プロフィール

1991年、横浜市生まれ、A型。大学卒業後の2015年にGDO入社。チーム内では最年少。トーナメント取材に行くが、自身のプレーは勉強中。当面の目標はドライバーをスライスさせないこと。大のビール党で、出張先の名物で晩酌するのが、ささやかな楽しみ。

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2018年 ヤマハレディースオープン葛城




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