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華麗なるスコア回復!鈴木愛の爆発力の正体

悔しさゆえの爆発力か、それとも――。国内女子ツアー「ヨネックスレディス」の2日目、3オーバー68位から出た鈴木愛が、6バーディ1ボギーの「67」で回り、通算2アンダー。予選ラウンド通過が危ぶまれた中で見事なバウンスバックに成功し、11位タイに浮上した。

“裏街道”ともいわれる土曜日のインスタートから出た鈴木は12番で最初のバーディを決めると、17番、18番と2連続。18番(パー5)では、ピンまで約20ydの3打目アプローチを1mに寄せてバーディを奪った。後半の7番(パー3)は「ティショットの当たりが薄かった」と、警戒していたグリーン右サイドのラフに入れ、寄らず入らずのボギーとしたが、この日の最少ストローク「67」をマークしてホールアウトした。

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2週間前に行われた「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」2日目、3位タイでホールアウトした鈴木愛だったが、初日のペナルティをめぐるミスが判明し、スコアの過少申告で失格となった。「(2日目のプレーが)久々に自分が納得できるラウンドだっただけに、(そのラウンドが)取り消しになってしまったことが悔しかった」と、ルールを理解していなかった自分に憤りを感じた。

「次の試合にもできるなら出たくない」とさえ感じ、母・美江さんの話によると、ホテルに戻った鈴木は、その日は部屋にこもりきりだったそうだ。翌日、気分転換に美容院に出かけたあと、美江さんを誘って買い物に出かけ、やり場のない気持ちを洋服やバッグなどのショッピングで発散させたという。それを機に「ルールミスは自分の責任。これも勉強」と自身に言い聞かせて前を向いた。

今年の鈴木の戦績を見ていると、大会期間中の爆発力は見逃せない。5月のメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」(初日50位→2日目4位/最終順位8位)など、出遅れても大幅に挽回する日がある。失格から立ち直って挑んだ前週の「リゾートトラストレディス」も、2日目36位から最終日に「66」をマークして7位フィニッシュとした。

「私はスロースターターだと思っているので、初日の+2、+3の出遅れはそれほど気にしない。バーディチャンスを多く作って獲るのが自分のゴルフ。3日あれば1日くらいはいいスコアが出る日もあるかなぁ」

本人はフワリとそのことを捕らえているようだが、スコアのV字回復力は傑出している。「ショットが悪くても長いパットが入ってくれたり、パットが悪くてもショットが良かったりすると、気持ちが乗っていける」と、自分の良いところを素直に受け入れるポジティブな思考法が好スコアを生み出しているようだ。

ゴルフが楽しくない、または何事につけ爆発力不足…とお悩みの方はぜひお試しください。(新潟県長岡市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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2015年 ヨネックスレディス



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