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古閑美保、“賞金女王”だけに注目しないで!

今週、国内女子ツアーはメジャー大会の「日本女子オープンゴルフ選手権」。メジャータイトルの行方も気になるが、同時に賞金女王争いもいよいよ佳境へと突入する時期だ。

3日、日テレG+の番組収録を行った古閑美保は、自身を「最近の女王の中では一番下手」と評した。女王に輝いた2008年、古閑は最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で優勝するなど年間4勝を挙げたが、「予選落ちも3回している。大きい試合で勝ったから良かったけど、実力としては2位だった(李)知姫の方がもちろん上。すごくラッキー」と振り返る。

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「今は賞金女王の価値が変わってきている」というのが、それに続く古閑の持論だ。

今年の国内女子ツアーを見てみると、優勝賞金の最高額は2800万円、最低は1080万円と約3倍の差がついている。「年間5勝した人よりも、(賞金の)高い試合で2回勝って賞金女王になった人がいたとしたら、今は賞金女王に目が行ってしまう。もっとうまい人が評価されるようにならないといけないと思う」。

米国に目をやれば、男女ともに賞金王(orフェデックスカップチャンピオン)とは別に、“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”というタイトルが設けられ、華々しく表彰される。男子は選手による投票、女子はポイント制と仕組みは違うが、その意図は、獲得賞金に関係なく、誰がベストのパフォーマンスをしていたのかを明確にすることだ。

国内女子にも同様の仕組みはある。ほとんど報道されることはないが、2012年に導入された“メルセデス・ランキング”だ。

上位20位までに与えられる成績ポイントと、出場ラウンド数に応じて与えられるポイントが合算される。

以下が現在(9月28日時点)のランキング
1.アン・ソンジュ(372pt)
2.成田美寿々(371pt)
3.イ・ボミ(367.5pt)

賞金ランキング(1位:イ・ボミ、2位:アン・ソンジュ、3位:申智愛)とは大きく異なっているのが分かるだろう。

「私は(当時メルセデス・ランキングが導入されていたら)6位くらいだったと思う」と古閑。この場合は、それでも賞金女王のタイトルを獲ったことに感嘆すべきだ。「そう、私、“星”はおっきいのを持っているからね(笑)」。

本当のベストプレーヤーは誰なのか?賞金女王以外にも、“メルセデス・ランキング”に注目して見てみると、よりいっそうトーナメント観戦を楽しめることだろう。(東京都港区/今岡涼太)

古閑美保出演!「最強ゴルファーがついに決定!メジャー最終戦直前SP」

・放送チャンネル:日テレG+
・放送日程:11月16日(日)10:30~11:30
(再)11月19日(水)24:30~25:30
(再)11月27日(木)11:30~12:30
・視聴方法等:「日テレG+」ホームページ http://www.ntv.co.jp/G/golf/

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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