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国内女子フジサンケイレディスクラシックの最新ゴルフニュースをお届け

アマチュア憧れの「キャディ目線」でプロが学んだことは…

プロのプレーをトーナメント会場やテレビ、雑誌で見て、アマチュアゴルファーが学べることはたくさんある。それがキャディとしてトッププロの傍らにいるならば尚更、よりリアルな情報にいくらでも触れられるはずと思えて仕方ない。

今週開催されている国内男子ツアー「つるやオープンゴルフトーナメント」で片山晋呉のキャディを、女子プロの山村彩恵が務め、首位と2打差の3位(3日目まで)につけるプレーを支えて話題となっている。トッププロから様々な技を盗み、多くを吸収しようと努めるのはアマチュアだけに限らないらしい。

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実は、国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」で2日目を終えて首位と1打差の4位につける園田絵里子は、同様の経験を早速生かし、“先生”を凌ぐ勢いでスコアを伸ばしている選手だ。前週に熊本県で行われた「KKT杯バンテリンレディース」では、昨季賞金女王・森田理香子のキャディを務めていた。

園田は森田と同じ京都府出身。京都学園高等部では園田が1級上の先輩だった。プロテストは、森田の2008年合格に対し、立命館大学を経た園田が10年合格で2年後輩。園田はプロテスト合格直後の10年に、ステップアップツアー「ルートインカップ阿蘇グランヴィリオレディース」でプロ初優勝を果たすなど、今シーズンで5年目。昨年末のQTランク55位で、今週は主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を通過して出場権を獲得した。

開幕前のオフには、園田の達ての願いで森田の合宿に参加。そこで今シーズン中にキャディとして帯同する約束を取り付け、実現したのが「KKT杯バンテリン-」だった。「プロになってからキャディをするのは初めて。大学の学生リーグでのキャディ経験しかないが、学生とプロでは格段に違う」と、1打数百万円で戦う舞台の雰囲気やトッププロにかかる期待など言葉にはできない空気を肌で感じ取ってきた。

「ラウンド中は『ここはな、こうやって打ってん・・・』、『今のショットはな・・・』(京都弁)という調子で説明を受けながら回っていました」と、高校の後輩に指導を受けていたことを苦笑いで明かし、アマチュアには夢のような“森田塾”を3日間の実戦ラウンドで受講していたという。

そして迎えた今週。自身のプレーに生きた一番の収穫は“コースマネージメント”だった。「私は引きずっちゃうタイプ」というショットを曲げた後などの切り替えを、森田は心の中で素早く処理し、粘り強く凌ぐプレーにつなげ、容易にはスコアを落とさない。プロをも唸らせるプロの精神力を、園田も自分のものにしようと努めてプレーし、ここまでのスコアにはその効果が反映されている。

ふだんは試合会場で2人が顔を合わせると、「『今日はよく出来た?』って先輩の私が心配されているんです・・・」とか。

園田が快調なプレーを続けたこの2日間は、2人のスタート時間が離れていたため、まだ顔を合わせていない。が、森田はきっとスコアボード上位に名を連ねる先輩の活躍に、ニヤリとしているに違いない。(静岡県伊東市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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