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重量挙げからゴルフへ 再び紡ぐ五輪への夢

「ヤマハレディースオープン葛城」2日目を終えて、名前を見慣れない中国人選手が上位に食い込んできた。昨年末のファイナルQTを12位で突破し、今シーズンの出場権を得たパン・イエンホン(29)。2日目に5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、23位から2位タイへの急浮上を遂げた。

その姿を見て、まず目をひくのはガッシリとした屈強な体格。身長は165センチと高くはないが、ウエアの上からでも、とりわけ上半身の尋常ならぬ発達ぶりが見て分かる。ましてや、細身が多い一般的なプロゴルファーの体格とは異を成すものだ。

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それもそのはず。パンは11歳からの10年間を、重量挙げの選手としてキャリアを重ねてきた。同競技において、中国は世界でもトップクラスの強豪国として知られる。16歳のころには、地元・広東省の大会で優勝。国際大会の経験こそないが、夢であるオリンピックを目指し、全ての時間を重量挙げに費やしてきた。しかし、「中国は選手層があまりに厚く、諦めました」と、20歳のころに継続を断念。そして、次に選んだスポーツがゴルフだった。

重量挙げを続けていた16歳当時に知人から1本のクラブを借り、校庭で素振りをしたことがゴルフを知る最初の出会い。21歳からコーチをつけて本格的な取り組みを始め、26歳でプロ転向、2年後には中国プロツアーで初優勝。「体の基礎はあったので、残りの時間をスイング(作り)に集中できた」と、異色のプロゴルファーは急速な成長を遂げていった。重量挙げのキャリアがゴルフに活きた点について「一番はショットが飛ぶこと」。ドライバーの飛距離は平均270ヤード。フルスイングでは「310ヤードくらい」というから驚きだ。

日本ツアー参戦を決めたのは、日本でのプレー経験を持つチャンナイエ・リーインからの勧めを受けて。同時に日本ツアーのレベルの高さも説かれたというが、「実際に難しいですね・・・」と苦笑。今季は4試合を終えて予選通過は1回のみと、苦戦が続いている。とはいえ、目覚ましい速さでキャリアを積んできたポテンシャルは未知数。この日のチャージが、その潜在能力の高さを物語っている。

ゴルフ界での目標は、もちろん「オリンピック」。2016年からゴルフが正式競技に加わったことは、過去に五輪挑戦を諦めたパンにとって願ってもない朗報だった。「私に新しいチャンスが与えられた。今の肉体があるのは重量挙げのおかげ。すべてのことに感謝したい」。その手に握っていたバーベルをクラブに替えて、再び夢舞台への階段を上る。(静岡県袋井市/塚田達也)

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塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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