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ナ・ダエ、2打罰の帳消しに笑顔を取り戻す

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の2日目を終えて、首位と3打差の通算8アンダー2位タイに浮上した韓国のナ・ダエ。ホールアウトした時にはリーダーズボード上で通算6アンダーとなっていたが、通算8アンダーに訂正が入った。

7番のグリーン上で同組のウェイ・ユンジェ(台湾)のライン上にマークをしていたダエは、パターヘッド1つ分左にずらすよう要請を受けたため、一端マーカーを取り外した。ダエが使用していたマーカーは芝に埋め込むタイプだったこともあり、持ち上げた瞬間に少量だが芝の中の砂が表面に出てしまった。

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それに気づいたダエは、ユンジェのパッティングライン上で迷惑をかけたという思いから親指でその砂を押さえるように押し戻した。そのままプレーは進行したが、前半9番を終えたところで、ユンジェはその行為が違反ではないかと競技委員に確認を行った。

その場では確認が取れず、15番で競技委員からダエ本人に確認を行い、規則13-2「改善」という項目で「ライの改善」に当てはまる行為として2打罰という裁定が下された。「悲しかったです。でも心で泣いて、笑顔を保って18番までプレーを続けました」と話すダエ。7バーディ、1ダブルボギーと書かれたスコアカードを提出して、アテストエリアを出ようとしたその時だった。「ナ・ダエさん、少し待ってください」と競技委員から声がかかった。

15番で裁定を下した江間競技委員長は、昨年までの裁定集に従ったが、今年からルール改訂になったいくつかの項目を見直し、日本ゴルフ協会(JGA)にも連絡をとって確認した。その結果、ダエの行動が、今年から“ライの改善”の該当基準に組み入れられた「プレーヤーの行為が潜在的な利益を生み出した可能性はあるか」という点で、生み出してはいないという結論に達した。競技委員長が下した判断は間違いであったと認め、ダエの2打罰は帳消しとなった。

プレー中に2打罰と告げられたダエが、気持ちを落とすことなくプレーを続けスコアを伸ばすことができたので大きな影響は無かったが、その後のホールで意気消沈しスコアを落としていたら、やりきれない思いが残ってしまったはず。ダエは最終日、首位を3打差で追い、ツアー初優勝を狙う。(愛知県知多郡/本橋英治)

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2012年 マンシングウェアレディース東海クラシック



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