三塚優子、裁定に納得いかず「私的理由」で棄権
2010年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
期間:05/06〜05/09 場所:茨城GC西コース(茨城)
原江里菜、藍先輩の助言で復調の兆し!
三塚優子の棄権問題で揺れる「ワールドレディスサロンパスカップ」初日だが、嬉しいニュースが無い訳ではない。それは、多くの人が気に病んでいるであろう原江里菜が、初日を1オーバーの16位タイで終えたこと。
ここ最近の原の低迷ぶりは、多くのファンや関係者の心に引っ掛かる変事だった。08年の「NEC軽井沢72」では、通算21アンダーという54ホールでの日本人最小ストローク記録で優勝。しかし、09年は優勝に見放されただけでなく予選落ちが12回。今年に入ってからも、8試合中7試合で予選落ち。この日までの17ラウンドで80台が7回という惨憺たるものだった。
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「先々週くらいからショットは良くなってきていた」という原だが、今週その背中をそっと押してくれたのは東北高校の先輩・宮里藍。現在、帰国中の宮里は、昨日の晩に原やその関係者と食事を共にしたという。
その晩は、宮里から色々な話を聞いたという。「今までは、ティショットを打つ時も2打目を打つイメージが強くて、左に行ったら嫌だなとか考えていた」と原。「でもそうじゃなくて、今の自分に持って返ってこないといけないって言われて。当たり前だけど、忘れていたことでした」と原は言う。内面作業の具体的な取り組み方を教わり、心の曇りが晴れてきた。
今週月曜からは、宮里が率先するノートへの書き込みも始めたという。「書くのは何でも良いんです。今日はナイスショットを打てたとか、誰誰としゃべったとか。でも、絶対ネガティブなことは書かないんです」。宮里に「悪口を書いても良いんですか?」と聞いたという原は、「『書いたら覚えるから、極力書かない方がいい』と言われました」と教えてくれた。
ショットの調子が上昇しだした絶好のタイミングで、メンタルの的確なアドバイスを得た原。その表情に晴れ晴れとした明るさが戻ってきたことが、何よりも嬉しいことだ。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka