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「#次は私」 尾関彩美悠が“相棒”に誓ったリベンジ

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日(18日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6502yd(パー72)

優勝トロフィーを掲げる同期を見て、尾関彩美悠は号泣した。「すごいな。自分も頑張らなければ」

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2021年11月に行われた最終プロテスト。合格者はたったの21人のみ。同年6月「日本女子アマチュア」を制してアマチュアの頂点に立った尾関は、勢いそのままに2位に3打差をつけてのトップ合格を果たし、プロとしてのキャリアをスタートさせた。

今年3月、プロとして初めて臨んだレギュラーツアー「明治安田生命レディス」は、カットラインに4打届かず予選落ちと“ほろ苦”のデビュー戦となった。

それでも、翌週の「Tポイント×ENEOSゴルフ」では初の予選通過を果たし、6月の「宮里藍サントリーレディス」では初の最終日最終組も経験した。結果は「74」と崩れて8位に終わったが、「自分も早く優勝したい」と強い気持ちが芽生え始めた。

女子アマチュアの頂点に立ち、プロテストもトップで合格。常に同世代のゴルファーの先頭に立って走り続けてきた。「同期の中では自分が一番最初に優勝したい」と、初優勝の光景を頭に思い浮かべながら、19歳のルーキーは懸命に戦い続けた。

そんな中で迎えた今年の国内メジャー「日本女子プロ選手権」。舞台は、前年のプロテストと同じ京都・城陽CC。初優勝を狙って意気込んで臨んだが、結果は29位に終わった。

そんな尾関を横目に、プロテスト同期の川崎春花が“一番乗り”の初優勝を遂げた。思い出のコースで、同期の表彰式を見守る。そこにはもちろん祝福の気持ちもあったが、人目をはばからず悔し涙を流した。

その日の夜、キャディを務めた栗永遼氏に送ったメッセージには、こう綴られていた。「#次は私」。栗永氏は思わずそのメッセージをスクリーンショットにして、大事に保存した。

「勝った時にこれを見たら、いろんなことを思うだろうな」と栗永氏。初優勝は尾関だけではなく、バッグを担いだ“相棒”にとっても悲願だった。

翌週、最終日の最終18番。ウィニングパットを沈めて“リベンジ”を果たし、満面の笑みを浮かべていた尾関の横で、栗永氏は涙を流していた。「そのやりとりがよぎって…」。選手が笑顔でキャディが泣き顔。その対照的なシーンは多くのゴルフファンの心に刻まれただろう。

尾関の性格について、栗永氏はこう語る。「精神力は世代ナンバーワンだと思う。我慢比べとか競り合いは強いですし、負けず嫌いですね。普段は幼いんですけど、考えている時や、打つ時はスイッチが入る。ハンパじゃないです」

まさしく有言実行で勝利をつかみ取った。その強さは本物だ。(愛知県美浜町/内山孝志朗)

内山孝志朗(うちやまこうしろう) プロフィール

1995年、東京都生まれ。2018年に新卒でGDOに入社し、CS、ゴルフ場予約事業、練習場事業を経て編集部へ。学生時代は某男子プロゴルファーの試合を見るためだけに海外に行き、観光せずにゴルフ場とホテル間をひたすら往復していた。訪れた町を散策することが出張時の楽しみ。

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