2009年 CAT Ladies
期間:08/21〜08/23 場所:大箱根CC(神奈川)
大器が今季初の爆発、いよいよ本領発揮か!?
諸見里しのぶ、古閑美保、福嶋晃子の三つ巴による熾烈な優勝争いが演じられた「CAT Ladies」最終日。実力者たちがスコアを伸ばし合う華やかな展開となる陰で、ホールインワンを含む1イーグル、5バーディ、ノーボギーとド派手なプレーを見せた服部真夕のプレーは、今後の活躍を期待させるに十分な内容だった。
「66」は大会レコードタイと同時に、自己ベストタイもマーク。首位に3打差まで詰め寄る通算8アンダーまでスコアを伸ばし、今シーズンの自己ベストとなる5位タイでフィニッシュした。2007年にプロテストトップ合格後、翌年に早くもツアー初勝利。今シーズンはさらなる飛躍を期待されていたが、4月に右足首の靱帯を痛めるなど、約1ヶ月に渡りツアーを離脱。その後は不調が続き、先週まで3試合連続予選落ちが続いていた。
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師匠である岡本綾子に、ショット時にバックスイングで右ひじが開くことを指摘され続けていたと話すが、ようやく体に馴染んできた様子。「ノーボギーは久しぶりだし、今週は自信になりました。来週からに繋がると思います」と、自身も大きな手ごたえを掴むラウンドとなったようだ。
ツアー屈指の若き飛ばし屋が秘める、次代の女子プロゴルフ界を担うに十分な素質。最近は、一時的に起きていた週ごとに優勝者が変わる戦国時代が終わり、諸見里しのぶ、横峯さくらなどの賞金女王候補たちが優勝を重ねる安定期に入りつつある。後半戦はその間に割って入る新勢力として、ツアーの盛り上げ役を担って欲しい。(編集部:塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。