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谷口との直接対決は引き分けに持ち込んだ上田だが…

「日立3ツアーズ選手権」の最終日は、今大会でしか見られない夢の対戦が実現。賞金王の谷口徹と、賞金女王の上田桃子の直接対決だ。谷口は賞金王を確定させた時に、「賞金額で(上田を)上回って、面目が保てて良かった」と話すほど、以前から上田を意識。プレー中はエキシビジョンマッチとは思えぬ真剣な表情で、バーディを奪えばガッツポーズが飛び出す白熱の展開となった。

互いに一歩も譲らぬ熱戦の中、複雑な立場にいる人物が1人。谷口の専属キャディを務める、プロキャディの清水重憲さんだ。清水さんは、谷口が試合の無い時には上田のキャディを10試合以上も務め、上田を賞金女王へと導いた影の立役者。歴史的快挙となった「ミズノクラシック」優勝時も、清水さんがバッグを担いでいた。今大会では、「先に予約しました」という上田のキャディを担当。プレー中も谷口からたびたび“口撃”を受け、苦笑いを浮かべていた。

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清水さんに対して、誰よりも厚い信頼を寄せている谷口。来季は「マスターズ」を始め、海外ツアーへの出場頻度も増えるわけだが、国内外を問わず、清水さんを起用すると明言していた。となると、困るのは清水さんに担いでもらえなくなる上田だ。「うーん、キャディさんについては話し合いですね…。もともとは谷口さんの専属ですし…」と言葉少な。来季から米国ツアーに参戦する上田にとっては、むしろ清水さんに同行してもらいたいぐらいの心境かもしれない。

清水さんとの二人三脚で谷口との直接対決は引き分けに持ち込んだ上田だが、次にこのコンビを見るのはしばらく先になりそうだ。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。



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