プロといえども、練習器具は手作りで!
2007/05/12 00:00
大会前の練習日、パッティング練習をしていたウェイ・ユンジェを発見した。心なしか痩せたように思えたので、そう声を掛けると、「ほんとですか!?」と嬉しそう。その後も何人かのプロが「痩せたよね~」と声を掛けていたので、実際そう見えるのだろうが、本人によると体重は変わっていないとの事。「じゃあ、筋肉に変わったんだね」と言っても、特別なトレーニングはしていないそうで、うーんと首をひねっていたが、それでも痩せて見える事は素直に喜んでいた。
そのユンジェがパッティングの練習器具として使っていたのが、写真のものだ。実はこれ、空のボールケースを折りたたんで、ティでパターのグリップに刺しているだけなのだが、「私はこれが調度いいんですよね」と得意げに話す。
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ケースの端が右手首の内側に当たるのが理想の状態で、毎週基本の形を確認しながらパッティング出来るという優れもの。ただし、構えは人それぞれで、一度他のプロに使ってもらったら全然当たらなかったというから、自分で試すときは注意が必要だ。「そうだ!長さとか調整出来る様にして売り出したら、絶対売れますよ!」夢が膨らんだ。
今年は開幕戦で3位に入る好スタートを切ったが、その後は予選落ちも経験。だが、「攻めるゴルフが出来た」という屋島クイーンズで5位タイに入り、調子は戻り気味だ。
「今週はパッティング次第です」と自信ありげに話したユンジェ。そのパットは2日目を終えて、初日「33」、2日目「34」。アンジュレーションの多いグリーンの攻略は容易ではないが、「行けるなら行ってみたい」という全英女子オープン出場の為にも、最終日は一つでも順位を伸ばしたいところだ。
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka