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空洞化が進む? 男子ツアー国内開催初戦は“トップ5”不在

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前情報(11日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

2018年の日本男子ツアー国内開催初戦「東建ホームメイトカップ」は12日(木)に開幕する。選手会長に就任した石川遼が6年ぶりに出場し、注目を集める一方でフィールドは実績のある選手の多くが不在となった。

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今大会は、前年度の賞金ランキングトップ5が欠場する。賞金王の宮里優作、ランキング5位だったのスンス・ハン(米国)は欧州ツアー「スペインオープン」に、同2位の小平智は米ツアー「RBCヘリテージ」に出場する。3位のチャン・キム(米国)は左手首痛で欠場。4位・池田勇太は今週に入って体調不良を訴え、「マスターズ」からの連戦を回避した。結局、前年6位だった今平周吾が今週の“最上位選手”となった。

また、世界ランキングにおいても日本勢のトップ5がいない。最上位(8位)の松山英樹から小平(46位)、池田(56位)、宮里(60位)と続き、5番手の谷原秀人(84位)は欧州ツアーを主戦場としている。ちなみにこちらでも今平が6番手(113位)だ。

シーズンを通して活躍した選手はメジャー出場をはじめ、翌年に欧米ツアーの道を切り開くチャンスを手にする。近年、トッププロの海外志向はより高まっており、例年「マスターズ」の翌週から始まる国内開催の試合は、今後も“実力者不在”といった煽りを強く受けそうだ。

多くのファンが心配する実力者不在の“空洞化”。しかし1999年に設立された日本ゴルフツアー機構(JGTO)の案内には「基本理念」として以下のように記されている。(抜粋)

◆スポーツによる国際交流の担い手としての存在
世界が認める技量を備えたツアープレーヤーが、そのプレーと人間性によって、世界の人々を魅了し、スポーツによる国際交流の担い手になります。

◆子供たちをはじめ次世代を担う人々の育成
世界を魅了するツアープレーヤーの活躍で、日本人の存在価値を広く世界にアピールし、次世代を担う子供たちに世界への道を拓きます。

トップ選手が「世界」との関係を密接化させるのは、日本ツアーとして本来目指してきたカタチのはず。そうであればこの傾向を憂う必要はない。人気向上のためにはプレーヤーの力だけに依存しない地盤づくりが、引き続き求められている。(三重県桑名市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2018年 東建ホームメイトカップ

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