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2016年 レオパレス21ミャンマーオープン
期間:02/04〜02/07 場所:ロイヤルミンガラドンG&CC(ミャンマー)

日本ツアー初開催 ミャンマーOPで見たこと、聞いたこと、思ったこと<後編>

気候で言えば、シンガポールに比べれば、極めて快適だった。雷雲も来ない、雨も降らない。湿度が低いから、風が心地いい。アジアンツアーに帯同しハイライト映像を撮影している豪州人男性が言うには「ミャンマーは他のアジアの国と変わらない。回る国の中では…パキスタンが一番怖い。あそこに比べたら、何の問題もない」。(そりゃ、そうだろうけど…)

とはいえ、コースコンディションは望ましくなかった。5月中旬から11月にかけて長い雨季となるミャンマー。昨年は大雨を受け、コースは水に沈んだ。そのため、フェアウェイやラフの芝の根付きが十分でなく、見た目にも荒れていた。実際に、競技では4日間を通してプリファードライが適用された。選手からは「グリーン上のボールの“転がり方”が均一じゃない。いや“はね方”が均一じゃない…」と苦笑いする声もあった。

テレビ中継もない、ネット回線も安定的につながらない。試合中のスコアは3ホールごとに、選手自身がグリーン脇にいるスタッフに口で報告する。「スリー・フォー・フォー」と言った具合に。ギャラリーの入場料はタダだったが、ようやく最終日になって数百人が入った。来場者と選手とを隔てる固定されたロープはない。最終日の最終組だけ、10人ほどのスタッフが移動しながらロープを引っ張って、ギャラリーを整理していた。プロゴルフの“創成期”を知ることもできる。だが、なんと原始的…とも感じてしまう。

英国の植民地支配が長かったため、国内にはゴルフ場は136カ所もある。しかし、利用客はほとんどが外国人。ミャンマー出身のプロは60人ほどだという。

そんな土地だからこそ「多くのミャンマー人にとっては、ゴルフはスポーツ…ではなくて、金持ちのゲーム、遊びにすぎません」と話す同国在住の日本人の方がいた。渋滞をかき分ける白バイに先導される選手、関係者用のシャトルバスは、すし詰めの路線バスの中から、いつも奇異な目を向けられた。他のコースでは、メンバーが練習場で打つ際に「ボールをマットに置く」ためだけのスタッフがいるとか。ゴルフは、この国でいっそう格差社会の象徴といえるかもしれない。

ただ、ある選手の何気ない言葉が妙に頭に残った。移動中、車窓から外の様子を見た小林伸太郎が、ポツリと言った。「一生懸命、国を作ってるんですねえ」

……いやはや、そうなのだ。

ミャンマーは昨年11月、半世紀におよぶ軍事政権に終止符が打たれたばかり。タクシーの運転手は言っていた。「僕たちはアウンサンスーチーを信じている」と。中部のネピドーに遷都したが、最大都市ヤンゴンは彼女が数年来軟禁されていた土地。政治機能は移っても、経済の中心地として活気があった。

レオパレス21の深山英世社長は言った。「アウンサンスーチーさんがしっかりと政権移譲できそうだということで、日系企業の投資もますます増えているところ。非常にチャンスを秘めている土地。まだインフラがしっかりしていないが、それだけ伸びる可能性があるということでしょう」と。1週間の滞在中、少しずつ背を伸ばしていく建築中のビルがいくつもあった。

インフラが整備され、新しい国家として成熟するのもこれから。そして、ゴルフが「金持ちの遊び」の域を超えて、多くの人にとって親しみのあるスポーツになるのも、きっとこれからなのだ。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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