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塚田好宣が“練習をしない作戦”を立てたワケ

国内男子ツアー「アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント」の初日、12時35分に10番から出た塚田好宣が、4バーディ、ノーボギーの「68」でラウンドし、首位と3打差の5位タイとなった。

大会前日、軽めの練習で切り上げた塚田は「明日はスタートの1時間ぐらい前にコースに来ますよ」と公言していた。朝から時間にたっぷり余裕がある午後スタートの選手の中には、早めにコースに来てドライブビングレンジで打ち込む選手もいるが、「練習はしませんよ」の一点張りだ。

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塚田には戦略的な理由があった。

「ここの練習場は打球の方向がせり上がっている、いわゆる打ち上げになっているんです。で、いざコースに出ると1番も10番も落ち下ろしなんですよ。練習で良い感じに打っても、スタートするとイメージがまったく狂ってしまうので、下手をしたら左右に大きく曲げてしまう。だから、自分はイメージを大事にしたいから(練習場で)打たないんです。練習しないのも練習ですから(笑)」。

この日、自信たっぷりに語った塚田の10番ティショットを、注目して見てみた。すると、センター方向に飛び出したボールはドロー軌道で少し左に曲がり、左サイドのラフに吸い込まれた。

2打目でグリーンの左サイドのカラーへ運ぶと、アプローチでピンそば50センチに寄せてパーセーブ。その後も危なげなくパーを並べ、13番、9番のパー5では3打目をしっかりと寄せてバーディ。1番、3番でもバーディを奪い無傷でホールアウトした。

気になるスタートホールのティショットについて「あれは狙い通りですよ。ピンが右端から3ヤードに切られていたので、左から、左からがセオリーですからね」と、ミスショットではなかったことを強調する。

聞いてみれば、確かに理に適っているような調整法。個性豊かな45歳のベテランは、練習への考えもひと味、変わっていた。(福岡県糸島市/本橋英治)

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