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震災から3年半 賞金総額と被災地初開催の意義

「何もない。そのまんまでしたよ。そこから変わろうとしてないっていうか…。空気もすごい、すごいんですよ。なんて言うか…“何もない”空気が」。プロ6年目の佐藤圭介は、福島県いわき市の出身の27歳。2011年3月11日、東日本大震災の発生当時は、所属する千葉県内のゴルフ場で練習をしていた最中だった。

あれから3年。被災地に対する世間の関心が急速に収束していく一方で、未だ、故郷の復興への道が遠いことを肌で感じている。幼いころに駆け回った久ノ浜海岸の瓦礫は撤去されつつある。だが「近くに行ってみると、何も進んでいない感じがする。あれから、何一つ変わっていない」と、今も生命の息吹を感じ取れないのが現状だという。

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家族は無事で、実家は損壊被害で済んだのは不幸中の幸いだった。だが、周辺には原発事故の影響で、避難を強いられた人々の仮設住宅が並ぶようになった。一方で“福島=原発事故”という世間のイメージとのギャップに戸惑うところもあり「どうしても、原発の話題で消えているところもあるんですけどね。福島は津波の(直接的な)被害もあったのに」と言う。よくよく思いを巡らせれば、解消された問題など何ひとつない。

31日(木)に開幕する「ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント」は、東北地方では7年ぶり、福島県内では16年ぶりの開催となる国内男子ツアーのレギュラートーナメント。東北が、福島が、「被災地」となってからは初めての試合だ。

初シード獲得を目指し、来週には結婚披露宴を迎える佐藤にとっては「何としてでも出たい試合」とシーズン開幕当初から意気込んでいた一戦だった。「ギャラリーの方にもたくさん来ていただいて、いいプレーを見せて、元気や勇気を与えられれば」。賞金総額は年間の試合で最も低い5,000万円だが、それ以上の価値を見出さずにはいられない。

会場のグランディ那須白河は、絢爛豪華にそびえ立つクラブハウスからは想像しがたいが、当時は各ホールのグリーンが隆起し、散水設備も破壊され、営業再開までには4カ月を要したゴルフ場だ。

コースの正門からクラブハウスに続く道に並ぶ、多くのスポンサーボードは日本を代表する大企業のものから、近隣のラーメン店の名前が刻まれたものまでと様々ある。谷原秀人は「せっかくツアーの試合を作ってもらった。東北でやってもらえるのは嬉しいし、やることに意義がある」と言った。小さな力をコツコツと積み上げ、開催にこぎつけたトーナメント。思いの詰まったバトンは、選手たちに手渡された。(福島県西白河郡/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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