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逆転賞金王をあきらめない!40歳の片山晋呉が奮起の3位

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の歴代優勝者の1人、片山晋呉が最終日に7バーディ、1ボギーと6ストローク伸ばして通算7アンダーの単独3位に入った。

スタートの1番から3連続バーディを奪ってギャラリーを沸かせると、その後も快調にスコアを伸ばした。優勝を果たしたルーク・ドナルド(イングランド)との差は1打縮めるのが精いっぱいだったが、日本人選手では最高成績。コースとの相性の良さを発揮した。

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クラブハウスに引き上げてくる片山は終始笑顔だった。「ここは自分の家みたいなものだから、コースは庭みたいに知り尽くしている」。毎年オフシーズンに当地で合宿を行う片山は、コースの形状や起伏。さらには冬場の風向きや強さなども把握しているという。グリーンのラインもキャディと相談することはなく、自分のイメージ通りにラウンドした。

今季は10月の「コカ・コーラ東海クラシック」で5年ぶりの優勝を果たすなど復調し、今大会の賞金で年間獲得賞金も4年ぶりに1億円を越えた。「久しぶりに越えたね。40歳になってまだできるということに、何かを与えられていうと思う。よくやっているよね」と胸を張る。

現在、賞金ランキングで3位につける片山は、首位をひた走る松山英樹を大逆転できる可能性を持つ数少ない選手の1人。その差は5342万円。片山は2000年にシーズンの大詰めで2勝を果たして逆転賞金王に輝いた実績もある。

「残り2試合のどっちかには勝たないと何もない。9月から勝ちたいと思ってやっている。自分の持っている強い思いを信じてやるしかない。何かあるという展開になっているし、このまま終わるとも思えないでしょ。まだ何かあるから、そのために1%でも可能性があれば、まだまだゴルフ界を盛り上げなきゃ」。

賞金争いでトップを独走していた松山が、ここ数試合ペースダウンしたことにも「何かある…」と、長年の経験から最後の波乱を予感している。「このまま終わりじゃないと思って戦っている。その争いの中に自分がいられるのが幸せだね」と、40代での賞金王獲得を目指す片山の目は輝きを増してきた。(宮崎県宮崎市/本橋英治)

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