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ゴルフ場で気球に乗れた KBCオーガスタの来場者数は再び“右肩上がり”

2023/08/28 17:28

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 最終日(27日)◇芥屋GC(福岡)◇7216yd(パー72)◇晴れ(観衆9449人)

ゴルフではそよ風に近い風速3m/sは、気球の世界では“ギリギリ”らしい。地上につながったロープで固定して浮遊する地上20~30mまでの「係留飛行」も、風速4m/s以上になると大きく流されてしまう恐れから中断せざるを得ないそうだ。

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9番(パー5)の左サイドの林の向こう。芥屋GCの一画では週末、イベントのひとつとして気球の飛行体験が行われた。来場者なら誰でも、先着順でパイロットが操縦する“空の旅”へ。時間にして3分ほど、高さおよそ20mからの景色は多くのホールを見渡せるほどではなかったが、スリルは十分。巨大な風船に空気を送り込むガスバーナーの熱気と轟音に圧倒され、足元が揺れるでもなくフワリと浮いていく感覚は、飛行機でも、エレベーターでも感じえないものだった。

お隣の佐賀県は熱気球のメッカ。世界から100機以上が参加する国際大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を毎年開催している。熱気球競技は、飛行の正確性などで争うスカイスポーツ。今回、初めてゴルフ場で参加者をナビゲートした気球歴「25~30年」の樋渡洋子さんは、上空のパイロットに無線で情報や指示を送る、クルーという地上スタッフの姿に憧れたのが、飛行にハマったきっかけだった。

競技は風の読みが勝負を左右する。気球が飛行する約1000mの上空と地上のあいだには、高度によって向きや強さが違う風の“層”がいくつもあるという。クルーとのチームプレーで風を選び、パイロットは気球を操縦。ゴルファーやキャディが顔の高さに芝を投げて風を読もうとする仕草を彼らが見たら、ちょっと首をかしげてしまうかもしれない…。

さて、週末2日間で100人以上が参加した気球体験は、本来ゴルフ観戦とはおよそ関係がない。しかし、「Sansan KBCオーガスタ」は近年、そうやって数々の新企画を打ち出してきた。食べ放題企画や、HKT48をはじめとしたアーティストライブ。ことしは熱気球のほか、早朝にヨガ教室も実施した。1番と10番ホールの、試合では使用しない前方のティイングエリアにヨガマットが並ぶという、なんとも不思議な光景が広がった。

ゴルファーへのリスペクトはそのままに、彼らのタレント性やプレー頼みではない集客術がキラリと光る。来場者数は4日間を通じて2万675人。昨年の1万13187人も、コロナ禍の直前2019年の1万4343人も大きく上回り、国内男子ツアーで今季最多を記録した。(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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