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「絶対にやりたくなかった」菊地絵理香が解いた4戦全敗プレーオフの呪縛

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日(27日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇雷雨(観衆1234人)

折り返しの9番(パー5)、菊地絵理香は最終組でただ一人バーディチャンスにつけていた。この時点で首位と2打差。「まだチャンスはあると思った」直後に中断を告げるホーンが鳴った。

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結局、第4ラウンドは中止。「正直、プレーオフは苦手なので。絶対にやりたくなかった」と笑う。過去4度のプレーオフは全部負けた。そのうち3度が、今回と同じ三つどもえだった。最も記憶に残っているという2015年の「日本女子オープン」もそうだった。「いやー、マジでイヤだなって」。ネガティブなイメージが止まらない中で、ひそかに行動を起こした。

「(クラブハウスから)送迎してもらったカートは一番前に乗ったんです」。これまでは毎回、戦う相手に先を譲ってきた。「それは(負けと)関係ないんですけどね。でも、そういうのも何かちょっとよみがえってきたので」。今回だけ率先して乗り込んだ。以前、プレーオフで通算4勝1敗と高勝率の成田美寿々に秘訣を尋ねたこともある。4歳下の後輩に「みんなに自分を見てもらえるから楽しい。自分たちの時間じゃん!」と言われてハッとなった。

勝負の17番(パー3)に到着しても試練は続く。6UTのティショットは緊張で身体が動かずショート。「自分でも、まさかグリーンを外すと思っていなかったので。(再開前に)全くアプローチの練習はしてなかったんです。『ヤバっ』て」。苦笑交じりに明かしながら、土壇場で冷静になれる自分もいた。ウェットに感じたライを警戒して52度のウェッジを選択。「サンドウェッジを使うのはちょっと怖いな、と。52度で、何となくごまかして打てればいい」。2mに寄せ、申ジエ(韓国)が3パットを喫したスキを逃さず勝ち切った。

「(シーズン中に)残りもう1試合、勝ちたいではなく、勝ちにいくという気持ちで臨まないと。今回、ラッキーな部分も大きかったと思っています」。自身初となる年間複数回Vへの意欲をはっきりと口にするのは、よく一緒に食事に行く吉田優利の振る舞いから見習った部分。「言霊じゃないですけど、そういうのも少し必要なのかなって」。年下のプレーヤーからも謙虚に学び続ける姿勢こそ、プレーオフの“呪縛”を解くカギとなった。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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