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欧州ツアーのキャディは大変 スタッツ用のシートとチップ

2018/11/03 10:15


◇欧州男子◇ターキッシュエアラインズオープン 2日目(2日)◇レグナムカーヤゴルフ (トルコ)◇7159yd(パー71)

ユーラシア大陸からオーストラリア、アフリカにも足を伸ばす欧州ツアーのスケジュール。30カ国、47試合が組まれた今年のシーズンも佳境に入った。昨年途中に本格参戦を始めた谷原秀人は、2年目の今年もポストシーズンに進出。最終戦の「DPワールド ツアー選手権ドバイ」を目指してサバイバルゲームに挑んでいる。

毎週、パスポート片手にフライトを繰り返す旅が“日常”になったのは谷原のサポートスタッフも同じ。日本ツアーも仕事場にする上村朋弘キャディも各国との往復を繰り返す。欧州ツアーのキャディに毎試合、課せられた独特の作業にも「慣れました」という。

近年はプロゴルフも“ビッグデータ”時代。米ツアーでは選手個々のパフォーマンスを統計化するべく、レーザー計測器で選手個々のショット、パットを記録する“ショットリンク”が導入されて久しい。このシステムには毎試合、多くの機械とボランティア(もちろん金銭的余裕も)を必要とするため、毎週、開催国が異なる欧州ツアーでの実現は簡単ではない。

そこで欧州では、各選手のキャディに協力を依頼。それぞれの“ボス”が、ボールを打った地点を手書きで記入し、ラウンド後に提出する特別なシートがある。第1打から「使用した番手」、「ボールが落ちた場所」、「ピンまでの残り距離」をショット(パット)ごとに記入。実際のところ、米ツアーのショットリンクは選手の使ったクラブを判別できないため、こちらの方が“優れたデータ”という見方もできる。

本格参戦当時、上村キャディが苦心したのが、「ボールが落ちた場所」の記入の仕方だった。フェアウェイはFY、ラフはRH、セミラフはSR、バンカーならFB(フェアウェイバンカー)とGB(グリーンサイドバンカー)、グリーンはGN…といった具合にアルファベットでの略称をいちいち確認する必要があった。違うホールのフェアウェイに行ったときはOF、ブッシュの中に入ったときなどはTSなど、イメージしづらいものもあるから大変だ。

「最初はめんどくさかったんです(笑い)。全部“暗号”みたいで。毎回確認していたから、時間がかかった。でももう、大丈夫です」。ちなみに、このシートは1試合提出するごとに30ユーロのチップが支払われるとか。「まだ、一度ももらっていないので、結構貯まっていると思います(笑)」。“お小遣い”がそれなりの額になるのも、ツアーに定着してこそだ。(トルコ・アンタルヤ/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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