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コロナ禍で盛況! 手作り感満載ミニツアーの魅力/ATPゴルフツアー

新型コロナウイルスの感染拡大により国内ツアーの中止が相次いでいる今年、1日18ホールで競ういわゆる「ミニツアー」が盛況だ。10月1日(金)、千葉県にある平川CCで行われたISPS HANDAツアー!!(ATPゴルフツアー)には、男女ジュニアからシニア選手まで入り混じった出場67人の中に、国内男子ツアー12勝を誇る宮本勝昌もいた。

ツアー代表を務める鴇田(ときた)勇一さんは、2001年に当時勤めていた千葉県内のゴルフ練習場で、プロや研修生たちを集めてエントリーフィーを徴収し、成績に応じて配分する試合を開催した(※アシスタントプロの頭文字を取ってAP大会、APツアー)。

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好評だったことから、03年に(ツアープロのTも加え)ATPゴルフツアーとしてスタートした。昨年6月には、国際スポーツ振興協会(ISPS)がスポンサーに加わり、年10回のISPS HANDA CUP(優勝賞金50万~100万円)が組み込まれ、ツアー名もISPS HANDAツアー!!に変更した。現在では年間約50試合を開催するまでに成長している。

今季同ツアーですでに3勝を挙げている宮本勝昌は「少しでも稼がないといけないし、試合がないと不安になるタイプなので、ありがたい」とその意義を語る。事前に練習ラウンドも行うので経費的にはトントンだが、「若手から刺激をもらえる」と普段接する機会の少ない若者たちとのラウンドも良いモチベーションになるという。

それは、若手選手たちにとっても同様だ。この日、宮本と同組で回った伊澤健人は、今年高校を卒業して、現在は研修生として腕を磨いている。「きょうは宮本さんと回れただけで収穫です。組み合わせを聞いたときから興奮していました」と振り返る。「やっぱりシード選手は流れの作り方がうまい。自分はボギーを打ってから流れが悪くなってしまった」と、レギュラーツアーで活躍する先輩との貴重なラウンドで、その差を肌で感じ取っていた。

このツアーではティは男女で分かれているものの、年齢は関係ない。今大会は総距離7200yd超だったが、男子の最年少出場・小学6年生の香川友くんは「78」で回ってきてちょっぴり悔しそうな顔。今週は男子下部AbemaTVツアーが開催されていることもあり、出場選手は女子の方が多かった(ゆえに優勝賞金も女子の方が高額)。女子選手が男子選手と同組で回ることもあり、選手たちの交流の場ともなっている。

鴇田代表は「なるべくプロテストやQT会場、トーナメントコースを選んでいます」と会場選定にも気を遣っている。実際、平川CCでは6日から「千葉オープン」が開催予定で、今大会に出場した宮本や小林正則もエントリーを済ませている。

近年、全国的にその数を増えているミニツアーだが、「今年、コロナ以降の大会はほぼキャンセル待ちです」という盛況ぶり。成績表は発足当初から手書きを続け「手作りの良さを感じてほしい」と、そのスタイルを変える予定はない。「将来的には優勝賞金500万や1000万円といった試合が開催できたら嬉しいですね」と夢を語る鴇田代表の表情も明るかった。(千葉市緑区/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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