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2018年 メイバンク選手権
期間:02/01〜02/04 場所:サウジャナG&CC(マレーシア)

「真正面からぶつかった」石川遼は2連続バーディ締めで決勝に

◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 2日目(2日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)

石川遼が土壇場で粘りを見せた。2オーバーの132位タイで迎えた第2ラウンドで7バーディ、1ボギーの「66」をマーク。上がり2ホールで連続バーディをもぎ取り、通算4アンダーのカットライン上で予選を通過した。

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初日の出遅れでビッグスコアが求められた石川は、前半アウトで9ホールすべてパーオンに成功し、4バーディを重ねた。ショットが安定し、パットでチャンスをうかがった。

傾斜を読みにくいグリーンに苦しみ、決勝進出に2打ビハインドの状況(通算2アンダー)で迎えた17番。打ち下ろしの左ドッグレッグのパー4で、石川はギャンブルに出た。フェアウェイへのレイアップを選択した同伴競技者を先にティグラウンドから歩かせ、池越えの1オンを狙った。286yd先のグリーンエッジに焦点を定め、1Wを強振。わずかに届かなかったが、アプローチの後にカラーから6mをパターでねじ込んでバーディを決めた。

「17番の『池に落としたら終わり』の状況で、きょうはホントに真正面からぶつかっていった。今までは“斜めから構えていた”感じ。アメリカでも(同じ状況で)まあまあの結果を求めていた。あわよくば…なんていう気持ちがミスにつながっていたが、きょうはピンをまっすぐ狙った」

カットラインに1打差に迫って迎えた最終18番(パー5)、再び1Wを振りぬいたティショットは、右サイドに大きく曲がった。しかしボールはカート道で弾み、残り170yd地点まで転がった。林の中からの脱出は得意とするところ。8Iで木々のわずかな隙間を通して喝采を呼び、グリーン奥のカラーへ。パターで寄せてバーディとし、予選通過を決めた。

17番の会心のショット、18番のミスショット。石川は「あれが今の自分です」とうなずいた。「両方とも今の自分の最高のことをやった結果。(18番も)置きにいって、逃げた球とは違う。結果は30点くらいですよ(笑)。でも、100点を目指して30点だったのか、60点を目指して30点だったのかは違う。100点の球を目指した結果だからすっきりしている」

ホールアウト直後には「微妙ですね…」としていた決勝ラウンドになんとか滑り込んだ。

「きょうは打ちのめされなかったですけど、これからも打ちのめされていく。僕はそうやって自分のゴルフを作ってきた。原点を学べた感じ」。残り2日もその絶好の機会になる。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)

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