谷原秀人は2連勝 最終日は強敵ステンソンと対決
2018年 ユーラシアカップ
期間:01/12〜01/14 場所:グレンマリーG&CC(マレーシア)
ペナルティも克服 池田勇太組が執念の逆転勝利
◇欧州アジア対抗戦◇ユーラシアカップ 2日目(13日)◇グレンマリーGC(マレーシア)◇7004yd(パー72)
1つの球を交互に打ち合うフォアサムマッチで行われた大会2日目。池田勇太とガビン・グリーン(マレーシア)組は、ラファ・カブレラベロー(スペイン)とアレクサンダー・レビ(フランス)組と対戦して、2ダウンから残り4ホールで1アップへと盛り返し、劇的な勝利を飾った。
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試合は一進一退の攻防となった。6番を終えてアジアが2アップとリードしたが、8番、9番と連続で奪い返されオールスクエアへ。13番で相手に1アップを獲られて迎えた14番。グリーンのティショットがクロスバンカーにつかまると、池田は2打目の脱出に失敗して、球は再び同じバンカーへ転がった。
その際、池田はクラブをバンカー内に叩きつけて悔しがったが、これがルール違反と判定された。次に打つのはグリーンだったが、フォアサムではパートナーも含めてプレーヤーとみなされる。よって自球があるハザード内の地面に手やクラブが触れることを禁じている規則13-4の違反となり、このホールの負けが宣告された。この時点で2ダウンとなった。
それでも、そこからアジアペアが驚異の粘り。15番で池田が3mのバーディパットを沈めて1ダウンに戻すと、続く16番(パー5)は相手のボギーに助けられてオールスクエアへ。201ydと距離の長い17番(パー3)は、池田が6Iでピンハイにつけて2パット。左ラフから寄せきれずにボギーとした欧州を、ついに1アップとリードした。最終ホールをともにパーとし、この1アップを守りきった。
「ネバーギブアップと思ってやった」と池田。「出入りの激しいマッチで、後半は悪い流れが来ていたけど、最高の上がり方ができて良かった」とうなずいた。
チームアジアのキャプテン、アージュン・アトワル(インド)も「16番で『14番のことは忘れろ』と言った。でも、彼らはあのペナルティのおかげで逆に気合いが入ったんじゃないかな」と微笑んだ。
池田はこれでグリーンと組んで2連勝。あすのシングルスマッチでは、最後から2組目でロス・フィッシャー(イングランド)と対戦する。チームアジアの初勝利へ向け、もうひと仕事残っている。(マレーシア・シャーアラム/今岡涼太)