谷原秀人が欧州ツアー初勝利へ2打差4位 松山英樹は22位
2017年 ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション
期間:07/06〜07/09 場所:ポートスチュワートGC(北アイルランド)
松山英樹 優勝争いから脱落も復調の光「前進している」
◇欧州男子◇ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション 3日目(8日)◇ポートスチュワートGC(北アイルランド)◇7004yd(パー72)
「結果とは比例しないんだな、という感じです」。松山英樹は含み笑いをしてそう言った。予選ラウンド2日間でいずれも60台をマークし、9アンダー8位で迎えたムービングデーは「72」とスコアを伸ばせず22位に後退。5バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと出入りが激しくタイトルが遠のく結果となったが、ホールアウト後は“前進”を口にした。
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首位と4打差の好位置から、出だしでいきなり2連続バーディを奪うなど前半で3つスコアを伸ばして折り返したが、インで“貯金”を使い果たした。「7番まではうまくいったけど、8番のセカンドから不安定な感じになって、気持ちがフワフワしてしまった」。その8番はフェアウェイからの2打目をグリーン右手前に外すと、続くアプローチもピンを大きくオーバーさせてボギー。「イライラして、悪い方に行った」と悔やんだ。
11番では思わぬミスが出た。第2打を砲台グリーンの手前に外すと、その後のアプローチで2度、ボールが傾斜とスピンで戻ってくるトラブル。「最初のアプローチはミス。でも戻ってくるようなショットではないなあ…と。2回目はなぜか分からない」。5オン1パットでダブルボギーとし、優勝争いから後退した。
ただし、結果と感触と心情が一緒でないのが“らしくもある”。「(精神的に)不安定になるのも、少しずつ良くなっているからそういう気持ちになるのかもしれない。ミスはあるけど、まとまってきた。きのうより前進している」。前日までの2日間は、思うような飛距離が出ず、アイアンの番手を2つ上げるホールもあったが「きょうは暖かかったのもあるけど、元の番手で打てそうな雰囲気がある。もうちょっとかな」と納得顔をした。
一緒に出場する谷原秀人が首位に2打差の4位につけた。「僕にはほぼチャンスがないので、勝ってほしいです。応援に回りますよ」と先輩の活躍を素直に喜ぶ。北アイルランドに入ってから毎晩、自身の宿泊先で食事をともにしており「お金取ろうかな…いくらにしますかね。冗談ですよ」と笑い、「刺激になりますし、勝ってほしい」と続けた。
2週後には「全英オープン」(イングランド・ロイヤルバークデール)が控えている。「あしたは全英の前の最後のラウンドなので、しっかりした形で終わりたい」。つかんだ手ごたえを、大きなものにしてメジャーに向かう。(北アイルランド・ロンドンデリー/桂川洋一)
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