スラッテリーが4季ぶりツアー通算2勝目 昨年Vのホーシーは3位
2015年 M2M ロシアンオープン
期間:09/03〜09/06 場所:スコルコボGC(ロシア)
スラッテリーが「M2Mロシアンオープン」を制す
リー・スラッテリーが1打差で「M2Mロシアンオープン」を制覇し、ヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。
イングランド出身のスラッテリーはスコルコボGCでの最終日を、2アンダーの「69」でラウンドし、通算15アンダーで大会を終え、2011年の「バンキアマドリッドオープン」以来となる優勝を遂げた。
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2位には通算14アンダーのエスタニスラオ・ゴヤが入り、昨年の王者であるデービッド・ホーシーは更に1打後方の通算13アンダーで大会を終えた。
霧のためスタートが2時間遅れた最終日、スラッテリーは出だしの1番で長いバーディパット沈めて通算14アンダーとする完璧なスタートを切った。
しかし、スラッテリーは2番でボギーを叩き、ゴヤが3番でバーディを奪ったため、両者の差は1ストロークまで縮まった。
その後、37歳のスラッテリーは6番でまたしてもボギーを叩いたのに対し、ゴヤは同ホールをバーディとしたため、リーダーボードの最上位は瞬時で入れ替わる展開となった。
スラッテリーはゴヤがバーディを奪った11番で同じくバーディを奪い、対戦相手にプレッシャーを掛け続けるも、27歳のゴヤは12番でもバーディを奪ったため、両者の差は2打差に広がった。
しかし、アルゼンチン出身のゴヤは13番でボギーを叩くと、スラッテリーが続く14番でバーディを奪ったのに対し、15番でこの日2つ目のボギーを叩いたため、スラッテリーが再び単独首位に躍り出る展開となった。
そして、スラッテリーは17番でチップインバーディを奪い、リードを2打差に広げて最終ホールを迎えた。
ゴヤは最終ホールでバーディを奪い、スラッテリーにプレッシャーをかけるも、スラッテリーは落ち着いてパーパットを沈め、1打差で勝利を飾った。
スラッテリーは難しいシーズンを送ってきただけに、今一度味わう勝利の美酒に酔いしれた。「とても難しいシーズンだった」
「1年をこうして勝利で締め括るのは良いものだね。これで来年のプランも立てられるし、自分がいるべきだと感じている場所でまたプレーできるだろうからね」
17番でのチップインについて、スラッテリーは、「面白いことに、ここ数カ月で僕を最も落ち込ませていたのはショートゲームだったんだ。だからショートゲームについてハードに練習を積んできたんだ」と述べた。
「あんな重要な場面でチップインを決められたことは多くを意味するし、最終的に練習は報われるということが証明できたね」
「14番でロングパットを沈めたのが決定的だった。タノ(エスタニスラオ・ゴヤ)が13番をボギーとしたことも、他の2人が次のホールで良いティショットを打っていたことも知っていたから、その上、僕がこのパットを沈めることができればチャンスがつかめるぞ、と考えたんだ。そして、それを遂行し、その後もプッシュしたんだよ。あのチップインは大きかったね」
「最終ホールで1メートルのパットを沈めれば、優勝できると分かっているのはいつだって良いものだから、あれは本当に大きかったよ」
1打及ばなかったとはいえ、ゴヤは自身のパフォーマンスに胸を躍らせている。「自分はここ3日間、というか4日間にわたりすばらしいプレーをしたんだ」とゴヤ。
「今年をどうスタートしたかを考えれば、この大会は再び本当の勝負の味を楽しむことができたと言えるね。僕はリードしながらも2位に終わったとはいえ、リーはすばらしいプレーをしたし、17番でチップインを決める見事な仕上げを見せたわけだからね」
「僕はベストを尽くしたよ。僕はすばらしいプレーをしたと思うけれど、彼が1打差で僕を負かしたんだ。どちらにせよ、僕はハッピーだよ」
最終日を3バーディの「68」でラウンドしたホーシーは、昨年勝利した大会で再び好成績を挙げたことに喜びを見せた。
「(優勝した大会に)帰ってきて、良いパフォーマンスを示し、良い成績を挙げるのは良いものだよ」とホーシー。
「常に優勝争いに絡めるのは良いものだから、残りのシーズンもこれを続けられたらいいね」
「今週はあと幾つかパットを決められていれば展開は違ったものになっていたのだろうけれど、そういう週も往々にしてあるもので、ポジティブな要素を見つけて前に進まないといけないね」
2013年の大会王者であるマイケル・ホーイは最終日に7つのバーディを奪い、通算12アンダーとして、最終日に2つのイーグルを奪ったジェームス・ヒース、パブロ・マルティン・ベナビデス、そしてオスカー・ヘニングソンと並び4位タイで大会を終えた。
一方、9バーディ、1ボギーでラウンドしたジェイク・ルースは今週のベストスコアとなる「63」を最終日に記録した。