カルテックスマスターズ最終日
日本ツアーの張連偉が、最強のE.エルスに勝った
欧州ツアーとアジアツアーの共同開催で行われた「カルテックスシンガポールマスターズ」で、日本ツアーで活躍する張連偉(中国)が、通算10アンダーで優勝を飾った。この優勝は一言では片付けられない価値ある1勝になった。というのは、米国PGAツアーで開幕戦のメルセデス選手権に続き、翌週のソニーオープンで連勝し、この試合に臨んだアーニー・エルス(南アフリカ)を下しての勝利だからだ。
ショットが安定しているエルスは、2日目に単独首位に立つと、3日目には途中2位以下に5打差をつける独走態勢に入っていた。最終日を、2位の張に2打差のリードをもってスタート。誰もがエルスの出場3試合連続優勝を疑わなかった。しかし、最終日のエルスにはそれまでの勢いが全く見られなかった。前半2つのバーディで12アンダーまで伸ばしたが、11番パー5でボギーを叩いた。今季パー5で4つのイーグルを奪うなど確実にスコアを伸ばしていたが、3試合目にして初めてボギーを叩いた。さらに優勝するには落とせない終盤の5ホールで2つのボギーを叩き、9アンダーに後退してしまった。
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対する張は、前半3つのバーディで11アンダーまで伸ばすなど、エルスと肩を並べて終盤まで進んだ。17番で張がボギーを叩き、エルスとともに再び9アンダーで並んだが、最終18番で張がバーディを奪いエルスを振り切った。
張は1997年から日本ゴルフツアーに参戦。昨年は22試合に出場し、8月の「久光製薬KBCオーガスタと、9月の「アコムインターナショナル」で2位に入る活躍を見せた。今シーズンは初優勝が期待される1人だった。
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