「コマーシャルバンク・カタールマスターズ 」最終日スコア
2020年 コマーシャルバンク・カタールマスターズ
期間:03/05〜03/08 場所:エデュケーションシティGC(カタール)
インドは入国困難&ケニアは延期 新型ウイルス余波で川村昌弘は緊急帰国へ
◇欧州男子◇コマーシャルバンク・カタールマスターズ 最終日(8日)◇エデュケーションシティGC(カタール)◇7307yd(パー71)
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、欧州ツアーを主戦場にする川村昌弘は中東カタールから緊急帰国することを決めた。出場を予定していた次週の「ヒーローインディアンオープン」は、インドで未入国の日本人に発給されていたビザが無効となったため渡航を断念した。翌週の「ケニアオープン」は延期が決定し、次の出場試合の見通しが立たっていない。
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3日にインド政府の措置が決まり、欧州ツアーは「インディアンオープン」への出場を予定していた選手たちのビザ再発給に奔走したが、認められなかった。53位に終わった8日までの「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」期間中、川村は試合前にビザ用の書類を作成したり、証明写真を撮影しにショッピングモールに行ったりと大忙し。
「でも、結局ツアーからは『日本人、韓国人、イタリア人は(インドのビザ発給が)無理だった』と。来週のケニアも『入国審査が厳しいかもしれない』と、空港で提出するレターをツアーが作ってくれていた矢先に試合がキャンセルになってしまった」という。「ケニアとインドは前半戦で楽しみにしていた試合だった。自分に合うコースだと思ったので、そこに向けて調子を上げていきたかったけれど…」と肩を落とした。
各国を飛び回る欧州ツアーの選手にとって、感染拡大の余波は毎週の職場確保に直結する。カタールではイタリアのフランチェスコ・ラポルタが強制帰国を余儀なくされた。出場試合が減少したことで、川村は「どこに行っても同じかなと思って。マレーシアも感染者が急増中で入りづらい。アメリカに行っても出られなくなるかもしれない。どこでも隔離されるリスクがあって、安全な場所がない」と一時帰国を決めた。
問題は次の試合だ。欧州ツアーは、すでに4月「メイバンク選手権」と「ボルボ中国オープン」の延期を先月発表した。3月25日からのアジアンツアー「バングラデシュカップオープン」出場も視野に入れるが、現地の医療体制に不安を抱く。欧州ツアーの復帰戦は4月30日からスペインで行われる「アンダルシア バルデラママスターズ」にする可能性が高い。
「最悪、丸1カ月以上空きますね。でもしょうがない。非常事態なんで。こういうこともあるんだなと。とりあえず、日本で準備をしたい。状況を見ながら試合に出られるようになったらすぐに行く」と先行きを見据えた。