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ローズが完璧な逆転劇で戴冠

ジャスティン・ローズが今季最大の逆転劇の末に「WGC HSBCチャンピオンズ」を制覇し、ヨーロピアンツアー10勝目を挙げた。

イングランドのローズは、6打差の首位に立っていたダスティン・ジョンソンを8打差で追う状況でティオフし、シェシャン国際GCの最初の9ホールをイーブンパーとしてハーフターンした時点では、6打差だった。

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しかし、そこから5バーディを奪う瞠目のプレーを展開したローズは、バックナインで見事「31」をマーク。この日のスコアを「67」として通算14アンダーとすると、ジョンソンが「77」をたたいたことでトロフィーを手にした。
世界ランキング1位のジョンソンは通算12アンダーとし、スウェーデンのヘンリック・ステンソン、「全米オープン」王者のブルックス・ケプカと並ぶ2位タイで大会を後にした。

この勝利はローズにとって2012年の「WGCキャデラック選手権」に続く2度目の世界ゴルフ選手権タイトルとなり、同年から続くヨーロピアンツアー連続勝利記録を目下ツアー最長となる6年に伸ばした。「レース・トゥ・ドバイ」のランキングを3位に上げた。

「これは本当に満足のいく勝利だね」とローズ。「全選手が優勝することを誇りとしているし、僕は2010年から(ワールドワイドで)毎年勝っているからね。今年はこの連続勝利が途切れてしまうのではないかと心配していたんだ」。

「WGCの優勝はすばらしいね。この勝利は両方のツアーで大きく物を言うからね。僕にとってPGAツアー2018年シーズンの最高の幕開けになったし、『レース・トゥ・ドバイ』のタイトルを狙える位置につけることもできたからね」

ジョンソンによる独走という展開は、世界1位の彼がバンカーに捕まった1番とティショットがロストボールとなった2番で連続ボギーをたたいたことで、早々に書き換えられることになった。

ローズはパー5の2番でバーディを奪い、3番でダブルブレークの長いパットをねじ込んだことで、ケプカと並び首位との差を4ストロークとした。

しかし、ケプカは3番で3パットすると、バンカーに捕まった4番でもボギーをたたいて後退。一方、ローズもバンカーに捕まった6番でボギーをたたいた。

ステンソンは出だしから5連続パーと静かなスタートを切ったが、すばらしいティショットを放った6番でバーディを奪い、通算11アンダーとした。すると、短いパー4の7番でバンカーから寄せワンのバーディを奪ったローズも通算11アンダーとして、ステンソンに並んだ。

一方、ステンソンはその7番でワンオンを狙わず、賢いアプローチからバーディを奪って首位との差を3ストロークに縮めた。

その後、ケプカも7番でバーディを奪って通算10アンダーにスコアを戻したが、ローズは3パットした8番とハザードに捕まった9番で連続ボギーをたたいて後退した。

ローズはその後、11番でバーディを奪うバウンスバックを見せたが、流れは10番で長いバーディパットを沈め、11番で1.8メートルのバーディパットを決めたケプカに傾きかけた。

ステンソンは不運なライに見舞われた11番でボギーをたたいたが、見事なティショットを放った12番ですぐさまスコアを取り戻した。一方、ジョンソンはその12番でこの日3つ目のボギーをたたいた。

注目は全て最終組に集まったが、その先でラウンドするローズも13番でバーディを奪うと、パー5の14番でもバーディを奪って優勝に手が届く位置につけた。

ケプカも14番でしっかりとバーディを奪って1打差まで詰め寄ったが、ドラマはケプカとジョンソンがバンカーに捕まった15番で起こった。両者ともにパーセーブに失敗するなか、ケプカはフリンジから3パットのダブルボギーをたたき、勝負は瞬く間に予測のつかない展開となった。

先を回るローズは16番で見事なバンカーショットからバーディを奪って首位に並ぶと、ジョンソンがその16番でバンカーに捕まってボギーをたたいたことで、一時的に単独首位に浮上した。

その後、ステンソンが16番でティショットをグリーンそばまで運び、寄せワンのバーディを奪ったことで通算13アンダーとしてローズに並んだが、17番ではローズがティショットを1メートル以内につけてバーディを奪い、再び単独首位に浮上した。

優勝争いをした面々ではケプカが唯一18番でバーディを奪い、この日のスコアを「71」とした。一方、17番でボギーをたたいたステンソンは「70」をマークし、この大会は2年連続の2位となった。

「バックナインへ向かうにあたり、形勢を立て直す必要があった」とローズ。「このゴルフコースとの勝負で4ダウンの劣勢だと自分に言い聞かせたんだ。後半はゴルフコースとのマッチプレーをしていたんだ」

「13アンダーが優勝に十分かどうかは分からなかった。2位を懸けてプレーしているような感じで、それを果たす上で13というのは重要な数字だと思っていた」

「DJが14か15アンダーまで後退するのを見たので、終盤はとてもエキサイティングなプレーになったね」

通算8アンダーの5位タイにはスペインのラファ・カブレラベロー、米国のピーター・ユーラインカイル・スタンリーが入り、その1打差にはブライアン・ハーマン、2打差にはイングランドのマシュー・フィッツパトリックとオーストリアのベルント・ヴィースベルガーが入った。

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