大会初の珍事、世界トップ3がそろって予選落ち
2017年 全米オープン
期間:06/15〜06/18 場所:エリンヒルズ(ウィスコンシン州)
輝きを放つフリートウッド 4人が並ぶ首位タイで折り返す
18番でバーディを奪ったトミー・フリートウッドが首位タイで2017年「全米オープン」を折り返した。
2度目の「全米オープン」出場となったイングランドのフリートウッドは、木曜の「67」に続き第2ラウンドは「70」をマークし、通算7アンダーとして同胞のポール・ケーシー、そして米国のブルックス・ケプカとブライアン・ハーマンと首位タイで並んだ。
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初日首位のリッキー・ファウラーは、バックナインで喫した3連続ボギーが響き、首位と1打差の5位タイに後退した。
この日の最少スコアは松山英樹がマーク。7バーディ、ノーボギーの「65」で2日目を回った松山は、アマチュアのキャメロン・チャンプとともに通算5アンダーで週末を迎えることとなった。
1月の「アブダビHSBC選手権」でヨーロピアンツアー2勝目を飾った午後スタートのフリートウッドは、ファウラーと2打差でスタートすると、1番でパーパットを外していきなり後退する出だしとなった。
3番で見事なパーセーブを見せたフリートウッドは、続く4番でこの日最初のバーディを奪って通算5アンダーに戻した。7番と12番でもバーディを奪ったフリートウッドは、勢いに乗り15番でもバーディチャンスを迎えるも、このパットは惜しくも決まらなかった。世界33位のフリートウッドは17番でこの日2つ目のボギーを叩くも、最終ホールでは3メートルのトリッキーなバーディパットをねじ込んだ。
週末を楽しみにするフリートウッドは、「最高の週末になるね」と述べた。
「さっきも言ったように、これは僕にとって初めてのことなんだ。これまで『全米オープン』で首位に立ったことはないから、明日はとてもクールな経験になるね。明日はまだ土曜で、『全米オープン』での36ホールはとても長い時間になるから。何でも起こり得るし、このコースでは常に浮き沈みがあるからね。でも、コースの長さや一日の長さを考えると、よく分からなくなってくる。だから気にしないようにするよ」。
この日は、午前中にラウンドしたケーシーが価値ある「71」をマークし、通算7アンダーのクラブハウスターゲットを定めた。
10番からスタートしたイングランドのケーシーは、14番でトリプルボギーを叩くなど、12番からの4ホールで5つスコアを落とし、そのまま優勝争いから脱落するかに見えたが、5連続バーディを奪って素晴らしい盛り返しを見せた。
ラウンド後、ケーシーは「8打叩いたホールがあって、なおかつラウンドをエンジョイできるのはそうそうあることではないけれど、僕はハッピーさ」と述べた。
「ちょっと出入りが激しかったね。まだ先は長い。一振り悪いスイングがあるだけで、何が起こり得るか、見せてしまったね。だから、とにかく辛抱強くプレーして、その瞬間に留まらなくてはならないんだ」。
「使い古された言葉であるのは承知しているけれど、先のことを考えるのだけはやってはいけないんだ。特にこのゴルフコースではね」。
10番からスタートしたケプカは11番、12番、14番、そして16番でバーディを奪って通算9アンダーまでスコアを伸ばすも、1番と6番でボギーを叩き、結局2日目は「70」でラウンドを終えた。
一方、ハーマンは3バーディ、1ボギーで同じく「70」をマークした。
世界2位のロリー・マキロイは、5バーディ、4ボギーの「71」で2日目を回り、通算5オーバーで予選通過はならず。ディフェンディングチャンピオンのダスティン・ジョンソンは金曜を「73」でラウンドし、通算4オーバーでこちらも予選落ちとなった。