勝ち方を熟知するカート・キタヤマ カタールで対抗馬は?
2019年 コマーシャルバンク・カタールマスターズ
期間:03/07〜03/10 場所:ドーハGC(カタール)
カタールマスターズで知っておくべき5つのこと
2019/03/06 15:46
今週開催の第22回「コマーシャルバンクカタールマスターズ」は、数々のヨーロピアンツアーの記録が作られた場であり、更には過去の大会王者には錚々たる面々が並ぶなど、ツアーでも目立つ存在となっている大会である。
真の挑戦
ピーター・ハラダイン設計で1997年開場のドーハGCでは、1998年の第1回大会以来、毎年「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」が開催されてきた。首都の北部地区であるアルエグラに位置するドーハGCは、中東で造られた芝のゴルフコースの先駆けのひとつである。全長7400ydのコースは、大会を通じて魅力的な挑戦の場であることを証明しており、これまで多くのビッグネームがトロフィーを掲げてきた。
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偉業達成の前ぶれ
ポール・ローリーは、今週ティアップするドーハで大会史上初の3勝目を狙っている。50歳になったスコットランドのベテランはこれまでこの大会での優勝を吉兆としてきた。1999年2月に大会初制覇を果たしたローリーは、その5ヶ月後にカーヌスティGLで「全英オープン」を制し、メジャー初優勝を遂げた。
それから10年以上の月日が流れた2012年、ローリーは再びカタールで戴冠し、シーズン序盤にトロフィーを掲げることに成功した。するとそのシーズン終盤に「ジョニー・ウォーカー選手権」を制覇し、「ライダーカップ」欧州代表の座を射止め、またしても歓喜に沸いたのである。「ライダーカップ」では最終日に欧州代表が盛り返すなか、ローリーは貴重な1ポイントを獲得し、“メダイナの奇跡”の一員となった。
メジャーの道しるべ
世界的な名手たちはドーハGCで頂点に君臨する傾向にある。「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で勝利した選手のうち、6人はそのキャリアでメジャー制覇を果たしている。前述のローリーに加え、アーニー・エルス、アダム・スコット、ヘンリック・ステンソン、レティーフ・グーセン、そしてセルヒオ・ガルシアの6人は、同大会を制覇するとともにメジャー制覇も果たしている。今週のチャンピオンにも大業の成就が待っているのだろうか?
コースレコード
ドーハGC及び「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」の歴史の中で、2008年大会最終日のアダム・スコットのプレーを凌駕した選手は存在しない。首位と3打差の5位タイで最終日をスタートした豪州のスコットは、見事11アンダーの「61」をマークし、2002年に続く大会2勝目を挙げた。
これまでヨーロピアンツアーの大会の最終ラウンドにおいて、スコットの「61」を凌ぐスコアをたたき出したのは4人だけ。イアン・ウーズナムは1990年の「トラスモンテカルロオープン」で、ジェイミー・スペンサーは1992年の「キヤノンヨーロピアンマスターズ」で、ラファ・カブレラベローは2009年の「オーストリアゴルフオープン」で、そしてブランドン・ストーンは昨年の「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」で、それぞれ最終日に「60」をマークしている。
首位タイ最多人数
2017年大会は、第2ラウンドを終え、9人が首位タイで並ぶ展開となったが、これは今日まで続くツアー記録となっている。通算8アンダーで週末を迎えたのは、トーマス・エイケン、キラデク・アフィバーンラト、ホルヘ・カンピージョ、ブラッドリー・ドレッジ、ナチョ・エルビラ、ミッコ・コルホネン、アンディ・サリバン、ジャコ・バンザイル、そしてワン・ジョンフンの9人だった。結局この年は、プレーオフ1ホール目でバーディを奪った韓国のワンが勝利し、ヨーロピアンツアー3勝目を挙げた。