「ISPS HANDA ワールドスーパー6パース」最終日の結果
2019年 ISPS HANDA ワールドスーパー6パース
期間:02/14〜02/17
フォックスが初優勝 NZ勢で10年ぶりタイトル
決勝でアドリアン・オタエギに3&2で圧勝したライアン・フォックスが「ISPS HANDA ワールドスーパー6パース」を制覇し、欧州ツアー初優勝を遂げた。
54ホールを通算8アンダーでラウンドして決勝トーナメントへと駒を進めたニュージーランドのフォックスは、6ホールのマッチプレーで行われるノックアウトステージを順調に勝ち抜き、合計25ホールにわたるマッチを戦い抜いてレイクカリニャップCCでトロフィーを掲げた。
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フォックスは決勝トーナメント1回戦で、3度にわたる延長ホールの末にタイのジャズ・ジェーンワタナノンドを下すと、その後はノルウェーのクリストファー・レイタンとアイルランドのポール・ダンをともに1アップで撃破した。
決勝でオタエギと対戦した32歳のフォックスは、出だしから攻勢をかけて3アップとすると、4番ホールをパーとして優勝を決めた。
フォックスが欧州ツアー出場79試合目で初優勝を遂げたことにより、ニュージーランド勢による欧州ツアー制覇は、ダニー・リーが2009年にアマチュアとして「ジョニー・ウォーカークラシック」を制覇して以来のこととなった。
欧州下部のチャレンジツアーで2015年と2016年に勝利を挙げたフォックスは、2017年夏に欧州ツアーの「ロレックスシリーズ」で3戦連続トップ10入りを果たして一躍脚光を浴びる存在となった。
昨季の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」では、プレーオフ1ホール目でロングパットを沈めたラッセル・ノックスに敗れたが、これでついに欧州ツアーの新たな勝者となった。
「これまで何度か惜しいところまでいったので、今日、この特別な場所で勝てたのがとても嬉しい」とフォックス。
「しょうもないミスもあったけれど、必要な時にトラブルから抜け出すことができたし、今日の決勝では最高のプレーができた。決勝ではアドリアンはベストのプレーができなかったけれど、自分としてはそのチャンスを活かすことができて嬉しい。一週間を通してドライバーが良かったし、今日もその調子を維持することができた」。
スペインのオタエギは、欧州ツアーでの2勝の全てをマッチプレー大会で挙げているが、今大会では54ホール目でバーディを奪って11人によるプレーオフへと滑り込み、そのプレーオフを勝ち抜いて日曜の決勝トーナメント進出を果たしていた。
決勝トーナメント1回戦で豪州のダニエル・ゲールと対戦したオタエギは、2アップでこの試合に勝利すると、その後はペール・ランフォースを2&1で、豪州のミンウ・リーを2アップで撃破してベスト4へと駒を進めた。
準決勝でも勝負強さを見せた26歳のオタエギはスコット・ビンセントを3&2の大差で下すも、決勝では力及ばず相手の軍門に下った。
「決勝で負けたのはちょっと残念だったけれど、良い一週間だった」とオタエギ。「2位は良い結果だ。日を追うごとに調子が上がったので、それも良かったし、手応えを感じた。はじめの4試合ではとても良いプレーができたのだけど、最後は何も上手く行かなかった。それでも、ハッピーだよ」。
フォックスはベスト16で対戦したジェーンワタナノンドが1m足らずのウィニングパットを外しことで首の皮がつながり、直後のホールでティショットを同様の距離につけて勝利をたぐり寄せた。
準々決勝ではQスクール上がりのレイタンが最終ホールをボギーとしたのに対し、フォックスはバンカーからの寄せワンでパーをセーブして勝ち上がり、準決勝ではダンが3番ホールでボギーを叩いたのに乗じて勝負を決めた。
決勝では、1番ホールでフォックスが林からのラッキーな跳ね返りで窮地を切り抜けると、その後は両者ともにグリーンを外す展開となり、ここは寄せワンでパーセーブに成功したフォックスが先制に成功。
パー5の2番ホールは、オタエギが3マッチ連続でフェアウェイバンカーに捕まるのを尻目に、2オンに成功したフォックスが連取した。
フォックスは4.5mのバーディパットをねじ込んだ3番ホールも奪って完全に主導権を握り、続く4番ホールを両者ともにパーとしたことで終戦の握手となった。
3位決定戦では、ダンが2ホールを終えて2アップとジンバブエのビンセントをリードするも、ビンセントが5番と6番ホールを奪ったことで、勝負はプレーオフへともつれ込んだ。そのプレーオフでは、ビンセントがティショットをスタンドに打ち込むなか、ダンはピンに当てる精度を見せて3位を確定させた。