<シンガポールOP>タイの23歳が優勝 石川遼は47位
2019年 ISPS HANDA ワールドスーパー6パース
期間:02/14〜02/17
タイの23歳が波乱を起こす? パースで注目の3人
今週で2019年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」は第10戦に突入する。「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」は、レイクカリニャップCCを舞台に一風変わった方式で開催される大会。パースに集結する世界最高峰の選手たちは、日曜日に24人で行われる決勝トーナメント(6ホールマッチプレー)進出を目指してティアップすることになる。
硬くて速く、起伏に富んだレイクカリニャップは、ドラマとマッチプレーにはもってこいのレイアウトである。このコースは、ティショットからアグレッシブにプレーし、グリーン回りで鋭いタッチを見せる選手に味方する傾向にある。そうした状況を踏まえた上で、我々のデータの達人が厳選した注目選手は次の3人だ。
<< 下に続く >>
本命:トーマス・ピータース
フィールドのなかで最も有名な選手の1人であるトーマス・ピータースは、週末まで勝ち上がれば本命の1人としてマークされる存在で、勝ち切るだけの実力を持ち合わせている。直近のワールドワイドでの7大会全てでトップ30入りを果たしたおり、13カ月間で欧州ツアー3勝を挙げた当時の好調を取り戻しつつある。
27歳の「ワールドカップ」王者は、力強さと繊細なタッチという完璧なバランスを兼ね備えており、この大会方式にはうってつけのゴルフスタイルを有している。昨季のツアーで平均飛距離、バーディ数、そしてパーオン時の平均パット数の3部門でトップ30入りを果たしている。
決勝トーナメント進出を果たすことができれば、彼のこれまでのマッチプレーでの輝かしい戦績は、6ホールのマッチを戦う上で大きな武器となるだろう。
対抗:トム・ルイス
イングランドのトム・ルイスは目立たないながら、現在最も好調な選手の1人である。28歳のルイスは、昨年9月以来、欧州ツアーと下部チャレンジツアーで11大会に出場し、トップ15入りを9回記録している。
直近に出場した「サウジインターナショナル」では、3日目に「62」をマークするなど気を吐き、ダスティン・ジョンソン、そして李昊桐に次ぐ3位に入った。
ルイスのゴルフの強みは安定感の高さであり、それはベスト24入りを果たす上でも、その後の決勝トーナメントで対戦相手をいら立たせる上でも上手く機能することだろう。
ルイスは2019年シーズンのスクランブリングで5位にランクインしており、今季ツアーで2人しかいない1ラウンド平均のボギー数を1.5以下に止めている選手の1人である。3ラウンド54ホールのストローク戦を終え、彼がベスト24入りを果たすのは、まず間違いないだろう。
穴:ジャズ・ジェーンワタナノンド
名前の綴りは覚え難いかもしれないが、彼のプレーの好調ぶりは一目瞭然である。ジャズ・ジェーンワタナノンドは直近の5大会でトップ5入りを4度果たしており、これにはセルヒオ・ガルシア、ポール・ケーシー、そしてマシュー・フィッツパトリックらが出場した「SMBCシンガポールオープン」での優勝も含まれる。
この23歳の新鋭の強みは、ティからグリーンにかけての精度の高さと、巧みなパッティングにある。彼は2018年シーズンのフェアウェイキープ率でトップ25に入ったほか、パッティングではほぼ全てのカテゴリーでトップ40に入っている。
2017年のシーズン開幕以来、22度のトップ10入りを果たしている彼の現在の好調ぶりは、今後トップレベルのプロへ成長することを示唆している。