欧州ツアーは中東で再開 谷原と宮里が高額大会に出場
2019年 アブダビHSBCゴルフ選手権
期間:01/16〜01/19 場所:アブダビGC(UAE)
大会3勝目なるか アブダビで注目の3人
「アブダビHSBC選手権」が開催される今週の欧州ツアーは、今季初めて中東へと舞台を移す。アブダビGCはコース開場の2006年以降、一貫して同大会の開催会場となっており、今週もディフェンディングチャンピオンのトミー・フリートウッドや世界2位のブルックス・ケプカら、世界最高峰の選手が集う場となる。
この大会の最多勝記録は2008年、2010年、そして2011年にトロフィーを掲げたマルティン・カイマーが保持しているが、フリートウッドには今大会でその記録に並ぶチャンスがある。開幕を控え、我々のデータの達人はあらゆる数字を精査し、次の3人を注目選手としてピックアップした。
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本命 トミー・フリートウッド
ここ2年にわたり、トミー・フリートウッドはアブダビの王座に君臨してきた。この間の8ラウンドを通算39アンダーでプレー。24バーディを奪ったのに対し、叩いたボギーはわずか6つとなっている。11月以来、大会に出場していないとはいえ、彼は直近の5大会ではいずれもトップ16入りを果たしている。今週はすべてが世界12位による好パフォーマンスを示唆している。
フリートウッドは過去2年、アブダビGCにおけるティショットのスタッツでそれぞれ3位と6位に入っており、更にパーオン率では両年ともに1位を記録している(2017年は91.7%、2018年は87.5%)。また、2018年大会ではティショットのストローク・ゲインド(+1.095)でも3位と上位にランクインしており、仮に今週、彼がこうした調子を維持することができれば、3連覇も現実味を帯びてくるだろう。
対抗 マット・ウォレス
2018年にツアー3勝を挙げたことで、今季はマット・ウォレスにかかる期待が大きい。昨季、彼はシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」で2位に入っており、2016年にアレックス・ノレンが遂げたシーズン4勝にあと一歩のところまで迫った。シーズンを素晴らしい形で締めくくったウォレスは、「レース・トゥ・ドバイ」でトップ10入りを果たしたほか、世界ランキングでもトップ50入りを果たした。
新シーズンを始動させているウォレスはクリスマス休暇前に南アフリカでの2連戦に臨み、連続してトップ18入りを記録し、2019年最初の中東行きへ弾みをつけた。昨季、この大会でデビューを飾ったウォレスは32位でアブダビを後にしているが、今年はここ10カ月での4勝目を狙う立場となっただけに、自己記録を大きく更新する自信に満ち溢れていることは間違いない。
穴 ホルヘ・カンピージョ
昨季はホルヘ・カンピージョにとって躍進の一年となった。「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」で3位に入るなど、トップ5入りを6回記録したことが大きくものを言い、レース・トゥ・ドバイで自己最高記録となる26位に入った。まだツアー優勝こそ果たしていないものの、それは時間の問題になりつつある。
スペインのカンピージョはこの大会には過去6回出場しており、2013年に大会自己ベストとなる9位に入ったほか、昨季は自己2位のトップ14入りを果たしている。また、2018年大会では第2ラウンドで自己ベストの「64」をマークしているだけに、逃し続けている初優勝へ向け、再び好スコアをたたき出すことができると確信していることだろう。