「ノルデアマスターズ」で知っておくべき5つのこと
2018年 ノルデアマスターズ
期間:08/16〜08/19 場所:ヒルズGC(スウェーデン)
トービヨン・オルセンらスウェーデンで注目の3人
2018年「ライダーカップ」へ向けた選出レースがクライマックスを迎えるなか、ヨーロピアンツアーでは「ノルデアマスターズ」が開催される。この大会は欧州代表選出へ向けたポイントが提供され、キャプテンのトーマス・ビヨーンにアピールすることのできる残り3戦のうちのひとつである。
トービヨン・オルセンは選出レースで熾烈な争いを繰り広げる一人であり、木曜にヨーテボリでティアップする。フィールドにはデンマークのオルセンに加え、昨年大会覇者であるレナート・パラトーレ、そして何れも「ライダーカップ」プレー経験のあるマルティン・カイマーとロバート・カールソンらの猛者が揃っている。
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2008年以降5度目となるスウェーデン勢による大会制覇が成されるのか。あるいはオルセンが1カ月後に開幕を控えた「ライダーカップ」行きをより確実な物とすることができるのか。我々データの達人は様々な数字を精査し、次の3人をスウェーデンで注目すべき選手として選出した。
本命: トービヨン・オルセン
トービヨン・オルセンが初の「ライダーカップ」出場を果たすかどうかは時間が教えてくれることになるが、今週、好パフォーマンスを発揮することができれば、彼の運命を定める上で大きな助けとなる。6月「イタリアオープン」で優勝して以降、オルセンは4度のトップ12入りを記録して「レース・トゥ・ドバイ」ランキングのトップ10圏内に浮上した。最近の「WGCブリヂストン招待」の最終日に「64」をマークするなど、直近8ラウンドの平均ストロークは「68.8」としている。コースは違えど、オルセンは昨年大会で4位に入っており、スウェーデンの大会には良い思い出を持っている。
対抗: ソレン・ケルドセン
彼は出場者のなかでも最も年長者の一人だが、43歳のソレン・ケルドセンは常に脅威である。ヨーロピアンツアー4勝のケルドセンは、2カ月前の「イタリアオープン」を皮切りに、ここ7大会連続して予選通過を果たしている。その間、「BMWインターナショナルオープン」でトップ7入りしており、直近の8ラウンドの平均ストロークを「69.6」としている。シーズン序盤は不安定なスタートだったが、デンマークのベテランはソリッドなゴルフを展開するようになってきており、ヨーテボリでは本当の脅威となり得る。
先月の「ポルシェヨーロピアンオープン」ではパットに冴えを見せ、ラウンド毎の平均パット数を「26.5」として5位に入ったほか、パーオン時の平均パットは「1.64」で3位にランクインした。近年、スウェーデンでは3大会中2大会でトップ14入りを果たすなど好結果を残しており、2015年には2位に入っている。現在「レース・トゥ・ドバイ」ランキングは101位と後方に沈んでいるため、デンマーク・オールボー出身としては、来年のシード権を確固たるものとするため、この大会で結果を残したい。
穴: ヨアキム・ラガーグレン
ヨアキム・ラガーグレンは今夏の「ロレックスシリーズ」でのパフォーマンスを密かに喜んでいることだろう。「HNAフランスオープン」こそ予選通過はならなかったが、スウェーデン出身のラガーグレンは「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」で12位に入ると、「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」では23位に入った。スコットランドでのソリッドなパフォーマンス以降、怒りに震えながらプレーすることのなくなったラガーグレンは、母国への帰還で心身ともにリフレッシュしていることだろう。26歳はガレインでの3日目に「64」をたたき出しており、直近の8ラウンドの平均ストロークを「68.9」としている。
5月の「コットフォルテ シチリアオープン」ではプレーオフの末にツアー初優勝を遂げたこともあり、ここ10年間で5人目のスウェーデン人王者となることに自信を持っていることだろう。これまでの地元大会でトップギアのプレーを見せたことはないが、今回は結果を出した上で大会に臨むとあり、今年こそ彼の年になるかもしれない。