オマーンで欧州ツアーの新規大会 片岡大育は6連戦
2018年 NBOオマーンオープン
期間:02/15〜02/18 場所:アルモウジG(オマーン)
地の利を生かしたい3人のオマーン王者たち
今週の「NBOオマーンオープン」は、新たな時代の幕開けとなる。開催コースのアルモウジGと開催国のオマーンがチャレンジツアーでの成功を受け、そろってヨーロピアンツアーへの昇格を果たしたのだ。オマーンで優勝経験のあるクレモン・ソルデ、ベルント・リットハマー、リカルド・ゴウベイアの3人は、同地での成功の再現を狙って今大会にティアップする。
それぞれフランス、ドイツ、ポルトガル出身の3人は2015年から2017年にかけて、それぞれチャレンジツアー最終戦である「NBOゴルフクラシックグランドファイナル」を制した。今週はマスカットでの最初の2日間を同組でプレーすることになる。
<< 下に続く >>
その特別な勝利の記憶が最も新しい25歳のソルデは、欧州2部ツアーで4勝を挙げた当時の調子を取り戻すことで、昨年の優勝を再現したいと願っている。
3カ月前の「UBS香港オープン」でトップ10入りを果たし、参戦初年のヨーロピアンツアーで力強いスタートを切ったソルデは、意気揚々とオマーン入りした。
「優勝した場所へ帰ってくるのは常に良いものだし、ここは勝つのに良い場所で、特に昨年は最終戦だったからね。大会がヨーロピアンツアーで開催されるようになったのは良いことだと思う」とニース在住のソルデ。
「多くのショットを覚えている。特にプロ初のホールインワンはもちろんのことだけど、どれか一つを最高の瞬間として選ぶのであれば、最後のパットになるね。あれは、やり切ってトロフィを手にすることができると分かった瞬間だから」
「昨年の目標は『ロード・トゥ・オマーン』でトップ15入りすることだったけれど、あの優勝で2位に入れて良かった。このコースでの大会でプレーするのは4回目で、その間、コースには変更があったけれど、僕のようにここでのプレー経験がある選手には確実に良いアドバンテージがあるね」
「ラフはほとんどなくて、フェアウェイ、ウォーターハザード、そしてバンカーのみなのだけど、レイアウトはすばらしいものだよ。とりわけ、本当に特別なホールである最終ホールはすばらしいね」
一方、この3人では最もヨーロピアンツアーでのプレー経験が長いゴウベイアは、オマーンでの優勝により2015年チャレンジツアーの年間王者となって以降、2年連続してヨーロピアンツアーのシード権を保持している。
その2年間で、26歳のゴウベイアは世界ランキングで史上最も上位につけたポルトガル人選手となったが、最近は安定感を出すのに苦しんでいる。彼は最後に勝った地で、その修正を果たしたいと願っている。
「ここには2015年のすばらしい思い出がたくさんあるんだ」とロンドン在住のゴウベイア。「最高の年の最高の締めくくりになったし、あれで2016年のヨーロピアンツアーのシード権が得られたのだからね」。
「日曜のバックナインは、はっきりと覚えている。1週間を通して少しうまくいかないところがあったのだけど、なんとかスコアを出して切り抜けていた。すると、バックナインで何かがはまったんだ。5連続バーディで2打差の首位に立ち、最終ホールでパーをセーブして優勝したんだよ」
「父がバッグを担いでいたのがすばらしかった。父はゴルフを愛しているし、僕や同じくゴルファーである僕の兄弟と一緒にいるのが好きだから、あの週は僕ら全員にとって特別だった」
リットハマーはと言うと、2016年にオマーンで優勝した時と同じ古い友人が今大会でもバッグを担ぐ。昨年シード権を失った彼が再度ヨーロピアンツアーでプレーする座を手にいれるには、今週の好成績が不可欠となっている。
「戻って来られてうれしいね」と30歳のリットハマー。「もうずいぶん経つけれど、もちろんここには良い思い出しかないね。とにかく楽しくてとても幸福だった。最終戦で3勝目を挙げて、上のカテゴリーへ行けることになったのだから、あれ以上のことはあまりないよね。あのときは友人がバッグを担いだのだけど、今週も彼が担ぐから、楽しみにしているんだ」。
「このコースは間違いなくヨーロピアンツアーにふさわしいコースだと思う。チャレンジツアーの開催コースの中では、ベストとは言い切れないかもしれないけれど、最高のコースの一つだった。このコースは大きな舞台にふさわしいと思うし、現に今はそうなっているね。コースがいるべき場所へステップアップを遂げたのがうれしいね