世界1位のジャスティン・ローズが本間ゴルフを選んだ理由
2017年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:11/16〜11/19 場所:ジュメイラ・ゴルフエステーツ(UAE)
ローズは1打に泣く…年間王者にフリートウッド
最終日に「67」をマークしたジョン・ラームが「DPワールドツアー選手権」を制覇し、「レース・トゥ・ドバイ」は終盤にジャスティン・ローズが崩れたことにより、トミー・フリートウッドの手に渡った。
ローズはジュメイラGEの前半を「32」でラウンドし、ロレックスシリーズ第8戦と「レース・トゥ・ドバイ」の同時制覇へ向け邁進するかに見えたが、劇的な展開となったバックナインでボギーを3つ叩いたことで、後続の集団に吸収されると共に、ラームへ扉を開けてしまった。
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スペインのラームは後半を「33」で回り、通算19アンダーとして1打差でロレックスシリーズ2勝目を達成。一方、ローズは4位タイへ後退したため、年間ランクでトップにつけていたフリートウッドとの256,737ポイント差を逆転することは叶わなかった。
最終日を「74」としたフリートウッドは、「アブダビHSBC選手権」と「HNAフランスオープン」で勝利を挙げた実り多きシーズンの最終戦を21位で締め括った。
ラームと1打差の2位タイにはシェーン・ローリーとキラデク・アフィバーンラトが入り、その1打後方の4位タイにはローズ、ディーン・バームスター、ディラン・フリテッリ、そしてセルヒオ・ガルシアが続いた。
今週すでにサー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人選手賞を受賞していたラームは、「ドバイデューティーフリーアイルランドオープンbyロリーファウンデーション」に次ぐ今季2勝目を上げ、ロレックスシリーズで複数回優勝を果たした初の選手となった。
「まとめるのが難しかった」とラーム。「信じられない1週間で、自分のしたことをこの上なく誇りに思っている。新人賞を獲ったこと、ここへ来られたこと、そして単にベストを尽くそうということだけで、満足してしまってもおかしくなかった」。
「実際、週末の36ホールを12アンダーで回り、今日ノーボギーでプレーできたのはとても特別なことだね」。
「今年の始めはここに来る予定なんてなかったし、もちろんここで勝てるとも思っていなかったから、とても素晴らしい心持ちがするよ」。
今季の年間を通したバトルは接戦となり、仮にローズが1ストローク縮められていれば年間王者は彼のものとなっていた。ガルシアが最終ホールをボギーではなくバーディとし、プレーオフでラームに勝っていてればガルシアが年間王者となっていたところだった。
最終的にガルシアは同胞のラームに抜かれ、ランキングで4位に後退し、ローズは同胞のフリートウッドに次ぐ2位で今季を終えた。
フロントナインはローズが行進する展開となり、パー5の2番、1.2メートルを沈めた3番、4.5メートルを沈めた5番、そして下りの7.5メートルを見事にねじ込んだ7番でバーディを奪い、「32」でハーフターンして1打差の首位に立った。
2013年の「全米オープン」王者を1打追う状況で出たラームは3番と7番でバーディを奪ってスコアを伸ばすも、ハーフターンした時点ではローズを3打差で追う展開となった。直後の10番でバーディを奪って追いすがった。
ローズはバンカーショットをミスした12番でボギーを叩いて後続に差を詰められ、14番ではガードバンカーからの寄せワンでバーディを奪ったラームが首位タイに浮上した。
その頃、最終日を3バーディ、3ボギーのイーブンパーでラウンド中だったフリートウッドは年間王者の栄誉が遠のいたかに見えたが、14番で更なるドラマが繰り広げられた。
同ホールでローズが2打目を池に入れ、その後、2.4メートルのパーパットを残すリカバリーを見せるも、このパットを外し、大会と「レース・トゥ・ドバイ」の暫定首位の座から転落したのである。
一方、ラームは16番でティショットを右に曲げながらも、リカバリーショットをピン側2.4メートルにつけると、この日5つ目のバーディを奪って単独首位へと抜け出した。
フリートウッドは上がり2ホールで連続ボギーを叩くも、ローズが年間ランクでフリートウッドを抜き返すには少なくとも単独4位フィニッシュが必要となり、この時点で26歳のフリートウッドが優位に立った。
ローズはティショットがフェアウェイバンカーに捕まった16番で2打目をショートすると、そこからのパーセーブに失敗したため、最終ホールではイーグルを奪って2位タイに上がらなければならない状況になった。
結局ローズは最終ホールをバーディとして「70」でこの日のラウンドを終えるも、3連勝が手の届くところにあっただけに最終的には残念な結果となった。
見事10バーディ、1ボギーの「63」をマークしたアイルランドのローリー、そして最終ホールでバーディを奪って「67」をマークしたタイのアフィバーンラトは2位タイで終戦。
ガルシアは「65」、南アフリカのバームスターとフリテッリはそれぞれ「68」と「69」をマークして4位タイに入った。
通算16アンダーの8位タイにはイングランドのティレル・ハットンと米国のジュリアン・スリが入り、その1打後方の10位タイにはパトリック・リードにピーター・ユーラインと、更に2人の米国人選手が続いた。