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2017年の欧州注目プレーヤー トーマス・デトリー

わずか6ヶ月前のトーマス・デトリーの世界ランキングは1,802位だった。しかし、その後プロ転向した23歳は、たった6ヶ月の間でヨーロピアンチャレンジツアーの大会を制し、ヨーロピアンツアーへの昇格を果たし、ヨーロピアンツアーのデビュー戦で3位に入り、ランキングを195位まで上げて2016年を終えたのである。

母国のナショナルオープンで優勝し、「ジュニアライダーカップ」に出場するなど、かつての世界アマチュアランキング8位は、母国ベルギーに留まらず、欧州のゴルフ界で将来を嘱望される存在だった。

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23歳のデトリーは、2016年シーズンのチャレンジツアー年間レース「ロード・トゥ・オマーン」で完全にその期待に応えた。地元ベルギーの「KPMGトロフィー」を前にプロに転向。瞬く間に2度のトップ10入りを決めてプロとして理想的なスタートを切ると、「ロード・トゥ・オマーン」でもっとも高額大会である「カザフスタンオープン」と「フォシャンオープン」でもトップ10入りを果たし、ランキングのトップ16入りを確定させたのである。

しかし、何といっても昨季のハイライトは「ブリヂストンチャレンジ」である。4日間を通算29アンダーで回ったデトリーは、12打差をつけて優勝を飾り、チャレンジツアーの歴代最多ストローク差優勝記録を塗り替えたのである。

同国ベルギーのトーマス・ピータースとは親友であり、モチベーションを触発される存在であると認めるデトリーは、ヨーロピアンツアーのデビュー戦となった12月初旬の「アルフレッド・ダンヒル選手権」でもいきなり存在感を見せつけた。ブリュッセル出身の23歳は通算13アンダーで大会を終え、3位に入ったのである。

2016年シーズンの「ロード・トゥ・オマーン」でただの一度も予選落ちなしと、デトリーには安定感も備わっている。そんな彼は物事をシンプルに考えるのが好きなようだ。

「今は期待をせずにプレーしていますし、良いプレーができているときは、何も変えないようにしています。とにかく自分のプレーをするよう心掛けていれば、全て上手く行くと思います」。

2017年はベルギーが生んだ若き才能に注目である。

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