アダム・スコットが母国開催の欧州ツアー開幕戦に出場
2016年 オーストラリアPGA選手権
期間:12/01〜12/04 場所:RACVロイヤルパインズリゾート(オーストラリア)
長期離脱から復帰のポールターが語る40代で成功する極意
2016/11/30 08:06
今週の「オーストラリアPGA選手権」で8カ月振りのヨーロピアンツアー復帰を果たす40歳のイアン・ポールターは、過去にダウンアンダー(オーストラリアの意)を訪れた際の思い出が復活の足掛かりとなることを期待している。
長く抱えていた足の負傷を癒すため、夏場を休養に当てたツアー通算12勝でイングランドのポールターは、昨季のヨーロピアンツアーでは出場2試合に留まり、「ライダーカップ」出場も逃していた。
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11週ほどはボールすら打たない日々が続いたが、2011年に「オーストラリアマスターズ」を制し、翌年も同大会で2位に入るなど、相性の良い国でのシーズン開幕へ向け、状態を取り戻した。
「オーストラリア再訪に胸を躍らせているよ」と会場のRACVロイヤルパインズリゾートで語ったポールター。「長いフライトではあったけれど、状態は良いし、準備はできているよ。ここへ来てゴルフをプレーすることには、とても興奮しているんだ」。
「足は良い状態だね。完治するのに夏場の5カ月を要したのだけど、これにはフラストレーションが溜まったよ。『ライダーカップ』の選考レースから身を引くのは辛かった。あれは大好きな大会だからね」。
「でも、しっかりとリハビリを終え、今年の末に復帰するには休養が必要だったんだ。今週の次は香港へ行き、その上で来年をどこでスタートするか再考することになっているんだ」。
ポールターはここ最近、既に米PGAツアーで4大会に出場しており、肉体的にはゴルフをプレーする上で完全な状態にあると確信しているが、試合勘を取り戻すにはまだしばらくかかることも承知している。
「長い休みを取ると、年中競技ゴルフをする心構えに戻すのは、精神的に難しいものなんだ」。
「長い時間をかけて休養することができて良かったけれど、こういう経験はこれまでしたことがなかったからね」。
「今日、人と話していて、11週間もボールを打たなかったことなんてこれまであっただろうかと、思い出そうとしたんだけれど、思い出せなかった。子供の頃でさえ、そんなに長いことゴルフから離れたことはなかったからね」。
「良い休養ではあったけれど、このパットを沈めなければというプレッシャーがかかったときは、困難に直面するだろうね」。
「ショットの練習はできるし、練習ラウンドだってできるし、プレーできる状態に持って行くこともできるけれど、プレッシャーに晒され、そのなかで実際にプレーするのは、他ではできないことだからね」。
「復帰してプレーする上で重要なのは、そうした予想される出来事を如何に上手く捌けるかなんだ」。
今年の始めに40歳になったポールターだが、昨季は40代の優勝者が5人出ており、そのなかには「全英オープン」を制したヘンリック・ステンソンも含まれるとあって、自身もまだまだやっていけると自信を覗かせた。
「40代になると、フィットした状態を保って、健康的でいることが一番大切になって来ると思う」。
「僕にとって重要なのはスケジュールの調整だね。小さくまとめ、そのなかで効果的に練習をして、ベストな状態で試合に臨むことが重要になってくるんだ」。
「(40を超えても)並外れて良いプレーをした選手は大勢いるよね。ダレン・クラークは40代で『全英オープン』を制したし、知っての通り、ビジェイ・シンは今でも強い。ミゲル・アンヘル・ヒメネスは今でも大会で勝ち続けている。40代になっても良いゴルフをしている選手は大勢いるんだよ」。
「全てはスケジュールの管理なんだ。注意深くスケジュールを組んで、プレーできる状態を保つよう心掛けないといけないんだよ」。