マスターズ覇者ウィレットが連覇に挑む 川村昌弘も出場
2016年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/01〜09/04 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
オメガヨーロピアンマスターズで注目すべき3選手
トーマス・ピータースの見事な勝利で幕を閉じた先週の「メイド・イン・デンマーク」を経て、今週、ヨーロピアンツアーの舞台は「オメガヨーロピアンマスターズ」の開催されるスイスの牧歌的なクランモンタナへと移ることになる。
木曜のティオフを控え、europeantour.comではデータ担当が必要不可欠な情報と数字をかんがみた上で、次の3人を有力な優勝候補としてはじき出した。
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■本命: ティレル・ハットン
「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」で連続してトップ10入りを果たしたティレル・ハットンはただ今絶好調である。24歳のハットンによるメジャーでの快進撃の前兆は、2位に入ったキャッスルスチュワートGLでの「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」で表れていた。ハットンはロイヤルトゥルーンGCでロリー・マキロイとセルヒオ・ガルシアに並ぶ5位タイに入ると、バルタスロールGCでは10位に入り、注目を集めて1ヶ月間を締めくくった。
好調のままスイスへと乗り込むイングランドのハットンは、昨年この大会で、トータル「265」で優勝したダニー・ウィレットから2打差の3位に入っており、山々に囲まれた地でしっかりと結果を残している。彼はその前年もこの大会で3位タイに入っている。
■対抗: アレックス・ノレン
直近の4大会では優勝と2位を1回ずつ記録している2009年の大会王者であるアレックス・ノレンは、楽観的な心持ちで臨めるだけの理由を持ってクランスシュルシエレGCへとやって来る。1打差で勝利した7月の「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」でヨーロピアンツアー5勝目を挙げたノレンは、その1ヶ月後にもスコットランドですばらしいパフォーマンスを披露した。
「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」で決勝に進出したスウェーデンのノレンは、その決勝で惜しくもアンソニー・ウォールに最終ホールで敗れた。今季はそれ以外にも3度のトップ10入りを果たしているノレンが、今週注目すべき選手のひとりであることは間違いない。
■大穴: トミー・フリートウッド
過去「オメガヨーロピアンマスターズ」に4度出場しているフリートウッドは、2014年に5位タイに入るなど、これまで2度のトップ10入りを記録している。イングランドのフリートウッドは、トップ5入りを果たした2年前は4日間を「64」、「68」、「63」、「69」で回っており、これは2013年に「ジョニー・ウォーカー選手権」を制した彼が、心地良い状態であしたのティオフを迎えることを意味する。
「D+Dレアルチェコマスターズ」でのトップ20入りを経てクランモンタナへとやって来るフリートウッドは、シーズンで最も景観の美しいコースでの試練に耐えうるだけの力は十分に持ち合わせている。