ダスティン・ジョンソンの勝利が意味する事実
ローリーの味わった苦汁とつかんだ手応え
シェーン・ローリーはオークモントCCで開催された「全米オープン」で2位タイに入ったことで、間違いなくメジャーで勝てるだけの実力を持っていると確信した。
アイルランド出身の彼は、4打差の首位で最終日をスタートするも、折り返しまでに3つのボギーを叩いてダスティン・ジョンソンに先行を許すと、10番でもボギーを叩いた。
<< 下に続く >>
その後、5番グリーンでジョンソンのボールが動いたことで、彼に1打のペナルティが加えられるかもしれないとの情報が入り、現場はわずかに混乱するが、14番ティに立った際、ローリーは再び首位タイに浮上していた。
しかし、ローリーはそこから3ホール連続で3パットしてしまい、ジョンソンが最終ホールで見事なバーディを奪ったことで、結果的にはジョンソンに科された1罰打も何ら意味を持つことはなく、米国の飛ばし屋が悲願のメジャー初制覇を遂げたのである。
最終グリーンを後にしたローリーは失望感を隠し切れなかったが、この経験から学び、忙しい夏場へ向け、この経験をバネに飛躍することを誓った。
「ひどく失望している」とローリー。「今日、僕のいた位置につけるのは簡単なことじゃないんだ。僕は差し出された優勝のチャンスをつかみ損ねたんだ」。
「でも、過ちからしか学べないこともある。学ばなければ、それは単なる過ちだと、僕は常々言ってきたんだ。間違いなく、僕は今日のことから多くを学んだし、それが何であるかはまだ分からないけれど、またあの立場に立ったとき、僕はそれがまたやって来るのは分かっているのだけど、多少上手に状況をさばけるようになるはずさ」。
「僕には確実にメジャーで勝てるだけの力がある。2週間後、気持ちを新たに頑張るよ」。
「今週を振り返ってみると、多くのポジティブな要素があった。『全米オープン』で2位だったんだ。これは僕のメジャー最高成績だよ。それに今週はワールドランキングのポイントもたくさん稼げたからね」。
「これから多くの大会が控えている。しかるべきタイミングで調子が上がってきたよ。ブリヂストンではタイトル防衛へ向け、良いところを見せられれば良いね。それに、もちろん『全英オープン』も『全米プロゴルフ選手権』もあるからね」。
セルヒオ・ガルシアも優勝争いに加わっていたが、ローリー同様、14番から3連続ボギーを叩き、イーブンパーで大会を終えた。
経験豊富なスペインのガルシアにとっては、またしてもメジャーでのニアミスとなったわけだが、彼は4日間を通してチャレンジし続けられたことを喜んでおり、いつか、この一線は越えられると確信している。
「メジャーで4日間を通して優勝争いしたのは久々だったね」とガルシア。「最高だったよ。最高の経験だった。もちろん、緊張はしたけど、とても楽しむことができた」。
「とても良く対処できたと思うけど、残念ながら、あと少し足りなかった。でも、今週には満足しているんだ」。
「とにかく自分自身をこの状況に置き続けるようにしないといけないし、それができれば、いつかは僕の方に目が出るはずさ」。
「でも、要するに、僕らはこのためにやっているんだよ。僕らはこのために厳しい練習に努めるんだ。何度も何度もこの位置に身を置くためにね。それが一番重要なことなんだ」。